(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

  • 1週
  • 2週
  • 3週
  • 4週
  • 5週
  • 6週
  • 7週
  • 8週
  • 9週
  • 10週
  • 11週
  • 12週
  • 13週
  • 14週
  • 15週
  • 16週
  • 17週
  • 18週
  • 19週
  • 20週
  • 21週
  • 22週
  • 23週
  • 24週
  • 25週
  • 26週

第3週「たった五日で花嫁に」

4月12日(月)〜4月17日(土)/第13回〜第18回

昭和35年の秋。布美枝(松下奈緒)と、東京に住む貸本漫画家の村井茂(向井理)との見合い話が持ち上がった。茂はまだヒット作がなく、貧しい暮らしをしていた。漫画で成功をおさめるべく仕事に全力投球したい茂は結婚への関心をもっていなかったが、郷里の境港から上京してきた父・修平(風間杜夫)と母・絹代(竹下景子)は、布美枝との見合いを強引に茂にねじ込む。

布美枝は茂との見合いを控えて、期待と不安の入り混じる思いで日々を過ごしていた。貸本漫画家という相手の職業も、東京住まいであることも、生まれ育った大塚の町を出たことのない布美枝には想像しづらかった。いっぽう、漫画が当たらずに東京で貧乏暮らしをしている茂は、見合いのための洋服の調達にも苦心するありさまだった。

いよいよやってきた見合い当日の昭和36年1月25日。飯田家は朝から準備で大騒ぎである。源兵衛(大杉漣)はミヤコ(古手川祐子)にあれこれと指示を出し、布美枝は緊張で居ても立ってもいられない気持ちだった。茂が修平と絹代に伴われて飯田家に到着し、仲人の谷岡(小林隆)の進行のもと、見合いの幕が静かにひらく。

茂 : 自転車には乗れますか?
布美枝 : え?
茂 : 自転車です。ペダルを漕ぐ。
布美枝 : ああ・・・乗れます。お酒の配達で使ってますけん。
茂 : そげですか。それはええですな。

布美枝の背の高さを見合い相手に印象付けたくない源兵衛だったが、見合いの最中に石油ストーブの火が消え、源兵衛がうまく点火できずにいるのを見かねた布美枝は思わず立ち上がってしまい、その長身ぶりを明らかにすることに。茂と決めておいた見合い中の合図の身振りにもとづき、修平と絹代は飯田家にたいし、見合いの席上で早くも結婚を申し込む。

布美枝と茂の結婚式は、見合いの日からわずか五日後の1月30日に決まった。異例のスピード結婚となったため、布美枝と源兵衛、ミヤコは慌しく準備を進める。姉のユキエ(星野真里)と子供のころの思い出に浸る布美枝と、絹代から自分が幼いころの話を聞かされる茂。それぞれの家庭に、結婚式を目前に控えての感慨があった。

布美枝の結婚式がいよいよ翌日にせまった。布美枝は子供のころからの親友・チヨ子(平岩紙)とともにまだ幼かったころの思い出を語り合う。自分が結婚して東京に行くことの実感が、布美枝にはなかなか湧かなかった。源兵衛に、結婚して家から旅立つ挨拶をする布美枝。そして、ついに1月30日、結婚式当日の朝がやってきた。慌しい雰囲気のなか、布美枝は家をあとにする。