(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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第8週「父の上京」

5月17日(月)〜22日(土)/第43回〜第48回

布美枝(松下奈緒)は「こみち書房」の常連客である太一(鈴木裕樹)の失恋の現場に居合わせてしまった。美智子(松坂慶子)は彼のことを心配するが、太一は美智子の優しい言葉を素直に受け止めない。茂(向井理)は深沢(村上弘明)の後押しで精力的に漫画を描き、店に姿をあらわさなくなった太一のことを気にかける素振りもなかった。
それからしばらくたったある日のこと、布美枝に電報が届く。それは、幼なじみのチヨ子(平岩紙)の上京を知らせるものだった。

布美枝は友人のチヨ子に、貧乏な暮らしをしていることが打ち明けられず、かえって自分を責めてしまう。美智子は、太一が茂のことを尊敬していることから、茂が店に来てくれれば太一もまた店に来るのではと期待する。布美枝にはそんな美智子の太一への思い入れが不思議でならない。そんなとき、安来から源兵衛(大杉漣)が上京し、とつぜん布美枝の家にやってくる。

布美枝の貧乏ぶりに驚いた源兵衛は、茂の考えを後日きちんと聞くと言い残し、去っていく。美智子が太一に、「茂が週末に店に来る」とウソをついたことをきっかけに、戌井(梶原善)が同じ日に店で茂と読者の交流の集いを催そうと言い出す。漫画の宣伝にもなり、太一をそこへ呼び出すこともでき、源兵衛に茂の活躍ぶりを印象づけることもできて、一石三鳥だというのだ。

布美枝は戌井の言い出した茂と読者との交流会というイベントに、果たして源兵衛が満足するだけの人数の客が集まるかどうか、不安が抑えきれなかった。美智子はイベントの成功に全力をあげると言うが、布美枝には太一のことを人一倍心配する美智子の心情がわからなかった。

茂と読者の交流会イベントの盛況ぶりに満足げな源兵衛のようすを見て、布美枝は胸をなでおろした。源兵衛を案内して商店街を歩く布美枝は、偶然に太一の姿を見つける。そして布美枝は、太一に交流会に立ち寄ってくれるように声をかけるため、源兵衛をひとり喫茶店に押し込める。偶然入った喫茶店で、「こみち書房」前の茂のサインを求める行列の人びとが景品につられて並んでいただけであることを知ってしまう源兵衛。
怒った源兵衛は「こみち書房」にとって帰り、布美枝や茂を怒鳴りつける。そして娘を嫁がせたのは間違いだったのかとも言い放つ。
それを聞いた布美枝は茂の漫画にかける情熱を力説し、源兵衛を涙ながらに見据えながら言う。
「うちの人は・・・ホンモノのマンガ家ですけん!」

そんな中、太一が「こみち書房」にやってくる。
布美枝は、美智子がかつて亡くした息子の面影を太一のなかに見ていたこと、それゆえに太一を親のように心配していたことを知る。太一は、自分が茂の漫画から励ましをもらっていたことを布美枝たちに告げ、源兵衛は茂のこと、茂を信じる布美枝のことを見直す。

布美枝「なあ、おとうさん」
源兵衛「なんだ」
布美枝「お金はないけど・・・わたし、毎日、笑って暮らしとるよ」
源兵衛(うれしそうに)「そげか」

年が明け、『鬼太郎夜話』のシリーズも順調に出版され、村井家の家計も、やっと少し持ち直してきた。
そして二人が結婚して一年がたとうとしていた。