(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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第9週「私、働きます」

5月24日(月)〜29日(土)第49回〜第54回

昭和37年、布美枝(松下奈 緒)と茂(向井理)が結婚して一年がたった。深沢(村上弘明)からの仕事の依頼のおかげで、家計は少し楽になりかけていた。茂は深沢の出版社で少女漫画家 を志す河合はるこ(南明奈)と出会う。はるこは父親から漫画を描くことを反対されていたが、何としてでも漫画家になろうとする意志をもっていた。茂は新作 「河童の三平」にとりかかろうと意欲を高めていたが、深沢がとつぜん喀血(かっけつ)し、病 に倒れる。

布美枝も茂も深沢の早い復帰を信じていたが、退院の知らせはなかなか届かなかった。茂は深沢の出版社を訪ねてみるが、次々に荷物が運び出される光景に出くわす。深沢の長引く療養のために会社が閉じられたのだった。それは茂の収入が途絶えてしまうことを意味した。茂は仕事を得るために、ほかの出版社への自作の売り込みに歩く日々をおくるが、経営者は一般受けしない茂の漫画に難色を示す。

茂はこれまで付き合いのなかった春田図書出版の仕事を受けた。布美枝はこれまでと同じように茂の仕事を手伝いたいと思うが、茂はなぜかよそよそしい態度で、布美枝を仕事場に入れようとしない。ある日、漫画家になることを本格的に決意したはるこが村井家にやってくる。茂は即座にはるこを家に上げると、 自分の描く漫画を彼女に手伝わせ始める。布美枝はあっけにとられるばかりだった。

茂は完成した漫画を春田出版に届けようとするが、無理がたたって高熱を出し、外出できないことに。茂は布美枝に完成した作品にさわらせようとしなかったが、体が動かないため、やむなく布美枝に原稿を託す。春田出版で布美枝は、茂が部屋にこもって描いていた作品が本 来の作風からかけ離れた少女漫画風のもので、ペンネームも女性の名前に変えていることを知る。布美枝は茂が耐えていた屈辱を思い、涙を流す。

布美枝 : あの人、こんな思いで仕事しとったんだ
((茂の作業風景を思い浮かべ、涙がぽたぽたと流れ落ちる)
布美枝 : こんなつらい思いして・・・仕事しとったんだ・・・

茂だけではなく、貸本漫画家たちはみな苦しい暮らしを強いられていた。貸本漫画の業界は、大手出版社から出る週刊漫画誌の急成長に押され、斜陽化していたのだ。茂はかつてさんざん振り回された富田(うじきつよし)と偶然、再会する。富田から懇願され、茂は「河童の三平」を彼の 出版社から出すことを決める。しかし、原稿料の支払いは三か月先という、布美枝(松下奈緒)にとって不安の残る状況だった。

布美枝(松下奈緒)は家計を維持するために、働きに出ることを考えていた。商店街で銭湯を営む靖代(東てる美)が化粧品の訪問販売の仕事を始めたことをきっかけに、布美枝も同じ仕事 を始めることになる。本当は見ず知らずの人に商品を売るような仕事は苦手であるにもかかわらず、茂(向井理)が伸び伸びと漫画を描けるように、布美枝は靖代とふたりで化粧品を売りに歩く。仕事を始めた矢先、布美枝の体に異変が・・・。