(cache) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」

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第17週「プロダクション旗揚げ」

7月19日(月)〜7月24日(土)/第97回〜第102回

雄玄社マンガ賞を受賞して以来、茂(向井理)のもとには漫画の注文が次々と舞い込むようになった。本格的にアシスタントを雇おうと考える布美枝(松下奈緒)と茂だったが、やってくるのは使い物にならない人間ばかり。菅井(柄本佑)もそんなひとりで、茂に相手にもしてもらえない。そんな慌ただしいある日、「墓場の鬼太郎」を映像化したいという城西映画のプロデューサー、船山(風間トオル)が村井家にやってくる。

船山は「墓場の鬼太郎」をテレビ化するために動くと言う。布美枝はうれしいと同時に信じられないような気持ちだった。深沢(村上弘明)は布美枝に対し、茂もプロダクションという会社組織をとってみてはどうかと提案する。茂がその画才に目をつけた倉田(窪田正孝)、偶然出会った元漫画家の小峰(斎藤工)、そして一度断ったにもかかわらず、再びやってきた菅井(柄本佑)と、奇妙な男たちで村井家はあふれかえる。

茂は三人の男たちとともに漫画を描きはじめるが、菅井の手際の悪さが目立つことに。菅井からの懇願もあって、頼りなさそうな彼も結局ひとまずは雇ってみることとなり、小峰(斎藤工)と倉田(窪田正孝)もふくめて三人のアシスタントたちが調布の狭い家にひしめきあう。ゼタの加納郁子(桜田聖子)が、プロダクション設立のノウハウを伝えに村井家を訪れて、布美枝に経理を担当するように勧める。一方、船山(風間トオル)が企図する「墓場の鬼太郎」のテレビ化は思うように進んでいなかった。

プロダクションの経理を手伝う気持ちになりかけていた布美枝だったが、二人目の子供を妊娠していることがわかる。雄一(大倉孝二)と佐知子 (愛華みれ)が村井家を訪れ、経理を佐知子が担当することが決まってしまい、布美枝は少ししょんぼりする。昭和41年6月、水木プロダクションが旗揚げとなった。

布美枝 : わあ!こんな立派な看板、いつの間に・・・
茂 : 会社の設立祝いの日に、看板くらい掛けとかんと、格好がつかんけんな
(布美枝、うれしく、看板を見るが・・・)
布美枝 : ・・・なんか見覚えある・・・
(茂、くるりと板をひっくり返す。)
(後ろには『少年戦記の会』の文字。)
布美枝 : あっ!これ、あのときの・・・?

プロダクションの発足記念パーティーには多くの関係者が集まって茂を囲みにぎわっていた。そこに戌井(梶原善)もお祝いに駆けつけてくる。どんどん成功の階段を昇っていく茂を目の当たりにした戌井は、一抹の淋しさのようなものを感じていた。

アシスタントたち、出版社の原稿取り、経理を担当する佐知子と、にわかに人が増えた村井家は毎日が大騒ぎだった。このままでは仕事にならない と業を煮やした茂は、執筆の環境を整えるために家を改築することを宣言。仕事に明け暮れる日々のなか、家の改築工事も猛スピードで進む。そのころ、安来の 源兵衛(大杉漣)は身重の布美枝のことを考え、あることを思いつく。

失敗を繰り返す菅井は、水木プロをクビにされてしまうのではと落ち込むが、布美枝と茂は彼の良さを認めていた。そんなとき、安来から村井家に、いずみ(朝倉えりか)が源兵衛によって送り込まれる。菅井はいずみに心をときめかせるが、倉田は仕事の邪魔になられてはかなわないと、つっけんどんな態度。そのころ、「墓場の鬼太郎」のテレビ化を狙う船山たちに転機が訪れていた。藍子を寝かせつけた布美枝は、上京してきた妹のいずみと昔話を語り合い、久しぶりにほっとする夜を過ごしていた。