広島市は21日、2020年夏季五輪の開催基本計画案に関する市民説明会を始める。初回の安佐北区から全8区で順次開き、30日の西区が最後となる。最大の焦点である財政計画など基本計画案の中身を解説し、広島五輪の意義を理解してもらうのが目的。
初回は21日午後6時半から、安佐北区可部の区総合福祉センターで開く。111ページの基本計画案を、10ページ以内にまとめた概要版を配布。スクリーンに写真やイメージ図を映し出し、「低コスト化と競技環境の質を両立させた仮設施設」や「市の負担金を極力抑えた財政計画」を紹介するという。
所要時間は、質疑も含めて1時間半程度を見込む。事前申し込みは不要だが、各区の参加人数を80〜160人程度と想定し、会場を設定している。
荒木靖昌・五輪招致検討第1担当課長は「開催都市の財政負担が重いという先入観を打ち破るのが、広島五輪の計画案」と強調。一方で「交通インフラを新たに整備しないため、車の使用自粛をお願いするなど市民の協力も不可欠。理解を求めたい」と話している。スポーツ振興課=電話082(504)2815。
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