東京都港区元麻布の中国大使館に今月8日、ライフル銃の銃弾のようなもの1発が郵送で送り付けられていたことが分かった。
警視庁麻布署によると、銃弾のようなものは茶色の封筒に入れられて送付された。大使館職員が発見し、同署に届けた。中国に対する抗議文が同封されていたといい、脅迫容疑などで捜査している。
沖縄県・尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の巡視船と衝突した事件後、9月26日には在長崎中国総領事館敷地内に発煙筒1本が投げ込まれる事件が発生、政治団体構成員を名乗る男(20)が軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕されている。
また、中国で大規模な反日デモが行われた05年4月には、薬きょうとみられる金属や刃物が脅迫文とともに中国大使館に送り付けられたり、大使公邸の表札などに赤いペンキが吹き付けられたりする事件があった。【内橋寿明】
毎日新聞 2010年10月15日 12時41分(最終更新 10月15日 12時51分)