東京(CNN) 日本の野党第一党の自民党は13日、インターネット検索大手グーグルの地図サービス「グーグルマップ」に対し、尖閣諸島に中国名が併記されているとして削除するよう申し入れた。同諸島の中国名は釣魚島(Diaoyu)となっている。
自民党は申し入れの中で、尖閣諸島は歴史的、国際法的にも日本の支配下にあり同諸島をめぐる領土論争は存在しないと強調。「中国との領土論争があるかのように中国名を添えるのは間違いである。出来るだけ早急に中国名を削除することを強く求める」としている。
前原誠司外相も自民党のこの要求に関連し、「全面的に正しい。必要なら日本政府も協調の行動を取りたい」との考えを示した。外務省も数日内に同様の抗議をグーグルに伝えるとも述べた。
自民党の申し入れや前原外相の発言に対するグーグル側の対応は不明。
尖閣諸島沖では9月初旬、海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突、漁船船長が拘束される騒ぎが発生。中国が外交接触を中断させ、民間交流も中止されるなど両国関係が悪化していた。船長は同月下旬に釈放されている。