現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. サイエンス
  4. 記事

海底のレアアース探査、ロボ開発加速へ 中止から一転

2010年10月15日11時39分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:海中を自動的に潜航する資源探査ロボットの完成予想図=海洋研究開発機構提供海中を自動的に潜航する資源探査ロボットの完成予想図=海洋研究開発機構提供

 海底に眠るレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)などの資源を探る海中ロボットの開発に、文部科学省が再着手する。高木義明文科相は「こういう機会にスピードをあげたい」としており、今国会の補正予算で開発費を盛り込む考えを示した。昨年の政権交代以降の予算見直しで開発が中止されていたが、中国からの事実上の輸入規制でレアアースが注目され、一転、加速される見通しだ。

 開発するのは海中を自動的に潜航、海底地形のデータを手がかりにして海底下の構造を調べるロボットで、10億円の開発費が見込まれている。来年度の概算要求で、船から遠隔操作する別のタイプのロボットと合わせ、3機分の予算を「元気な日本復活特別枠」として盛り込んだが、その一部を前倒しする。2013年度の調査開始を目指している。

 伊豆・小笠原諸島や沖縄周辺の海域には、ニッケルや白金、コバルトといったレアメタルを含んだ海底鉱床が多数あるとみられ、レアアースが含まれる鉱床の存在が期待されている。(行方史郎)

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

節電グッズでエコ生活始めませんか?

環境に対する取り組みで初めてノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんの著作

チンパンジーことを知りたいあなたに。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介