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【プロ野球】

ロッテ・成瀬 必勝宣言 きょうからパCSファイナルS

2010年10月14日 紙面から

キャッチボールで調整するロッテ・成瀬=ヤフードームで(佐藤雄太朗撮影)

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 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は14日、ヤフードームでファイナルステージ(6試合制)が開幕する。7年ぶりリーグ制覇のソフトバンクと3位・ロッテの顔合わせ。第1戦の先発はソフトバンクが杉内俊哉投手(29)、ロッテが成瀬善久投手(25)。13日は両チームがヤフードームで最終調整。ホームで1勝のアドバンテージを持つソフトバンクが利を生かせるか、西武に逆転で連勝しファーストステージを突破したロッテが勢いを持ち込めるか。流れを決める初戦は午後6時、プレーボール。

◆CS西武戦で自信

 苦手も未体験も関係ない。ファーストステージに続いて初戦先発を任されたロッテ・成瀬は「明日は絶対に勝たないといけない。勝たないと次につながらない」と決意を言葉に込めた。相手のソフトバンクには1勝のアドバンテージがあるが、勝てば五分の星にすることができる。西村監督が絶対の信頼を置く左腕にあるのは必勝の思いだけだ。

 ヤフードームでの前日練習。入念なショートダッシュをした成瀬は「体はキレているし、問題ない」とキッパリ。準備は整った。先発ではプロ初となる中4日。しかも、ソフトバンク戦は今季0勝4敗と相性が悪く、心配の種は尽きない。しかし、成瀬は意に介さない。レギュラーシーズン終盤からの激戦で続いている気持ちの張りが、疲れも不安も吹き飛ばしているのだ。

 シーズン最終戦のオリックス戦(1日、千葉マリン)に勝ち、CSファーストステージ初戦の西武戦(9日、西武ドーム)も7イニング0/3を2失点に抑え、チームの勝利に導いた。胸に生まれたのはプレッシャーに耐えられた自分への自信。漠然とした不安は消え、さらなる好投への原動力となっている。

 「西武戦はギリギリのコースで勝負できたし、シーズン中でも1、2番の投球だった。あのような投球ができれば、流れがくる。今回もできるのでは、と思ってます」。こう語った成瀬にとって、13日は25歳の誕生日だった。14日に勝てば、チームだけでなく自分への何よりのプレゼントとなる。「自分の仕事ができたらいい」と言って、ヤフードームを後にした成瀬。目指すのはチームを勝利に導くことだけだ。 (川越亮太)

 

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