白鵬が“殺し文句”でスカウト

　九州場所で双葉山が持つ史上１位の６９連勝に挑む横綱白鵬（２５）が１３日、大学生を“殺し文句”でスカウトした。

　福岡県の九州情報大相撲部に所属する入江正登さん（４年）が、この日に東京・墨田区の宮城野部屋で体験入門。すでに玉ノ井部屋にも行き、今後は立浪部屋でも体験入門するという入江君のことを聞かれた白鵬は「ほかの部屋に行くなら、ライバルになるね。そのときは対戦するから壁になる。おれがいる間は厳しいんじゃない。同じ部屋で出世してほしいね」

　さらに、プロ入りと同時に就職も考えている入江さんに「プロというのは、１つの鍋を食べてときには兄弟、家族になる。自分の信念を持って３年、４年と決めてやることも次の人生、仕事につながる。わたしだったらやる。相撲で学ぶこともある」と強烈にプロ入りをプッシュした。

　けいこで横綱の胸を借りたという体重１８０キロの入江さんは「けいこできて光栄です。壁に当たってる感じだった。怖かったです」と横綱の迫力を身をもって体験。ちなみに、部屋付きの熊ケ谷親方（元幕内竹葉山）は白鵬が優勝した副賞の宮崎牛が部屋に届けられているそうで「３、４センチくらい厚く切って焼いてあげる」と豪華なちゃんこでスカウトする作戦にも出るようだ。　　（岸本隆）