シュート練習で左足のシュートを放つケネディ=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)
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オーストラリア代表のパラグアイ戦(9日、シドニー)を終えて、11日に再来日した名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(28)が13日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われたチーム練習に完全合流した。17日の新潟戦(東北電ス)に向けて、コンディションの良さをアピールした。
ケネディは、右足、左足、頭と、どんなシュートでも軽やかに決めていった。12日は軽めの調整で切り上げたが、この日はフルメニューをこなし、生き生きと躍動した。
オーストラリア代表は、パラグアイに1−0で勝った。オジェック新体制で初めてプレーしたケネディは先発し、後半16分に交代するまで、決勝点をアシストする活躍だった。「60分間プレーできたし、コンディションも良かった。試合にも勝ったし、いい気分だよ」と、W杯南アフリカ大会以来、充実した代表合宿を過ごした。
再来日した飛行機が偶然、パラグアイ戦をジャッジした日本人レフェリーの西村氏と同便で、成田空港に到着してから、パラグアイ戦でのプレーについても話をしたという。そんなエピソードも自ら披露し、「彼とはもう友だちだ」と、上機嫌だった。
代表チームに送り出す選手たちに、ストイコビッチ監督が、「けがなく、早く戻ってきてほしい」と願っていたことを知ると、「その点に関しては全く問題ない」と即答した。腰痛など体調面の不安から、欧州遠征を辞退せざるを得なかった9月初めの状態を考えると、状態は万全だ。
「体調がいいかどうかは、新潟戦が終わったときに判断して」と、ジョークも飛び出す。首位を走るチームで14得点を挙げている、J1得点ランキング単独トップの頼れるストライカーが、故郷での代表戦勝利で気分までリフレッシュ。パワーアップして帰ってきた。 (伊東朋子)
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