レイズ戦の6回、生還しチームメートに迎えられるレンジャーズのゲレロ(27)=トロピカーナ・フィールド(AP=共同)
「ア・リーグ地区シリーズ、レイズ1-5レンジャーズ」(12日、セントピーターズバーグ)
レンジャーズ(西地区)がレイズ(東地区)を5‐1で下し、3勝2敗で初のア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)進出を決めた。
これで同シリーズを戦うア、ナの各2チームが出そろい、15日(日本時間16日)はア・リーグでレンジャーズがワールドシリーズ連覇を狙うヤンキース(ワイルドカード)を本拠地に迎えて初戦。ナ・リーグは16日(同17日)からリーグ3連覇を狙うフィリーズ(東地区)とジャイアンツ(西地区)が顔を合わせる。
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苦労の分だけ、抱き合うナインの喜びは大きかった。攻守がかみ合ったレンジャーズが全30球団で最後、球団史上初のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
果敢な走塁が光った。一回に一ゴロで二塁走者アンドラスが生還。六回も一ゴロ併殺崩れの間にゲレロが二塁からヘッドスライディングでホームへ。ともに相手投手の一塁ベースカバーが遅れたすきをついた。ワシントン監督は「これがわれわれの野球。パワーで圧倒する時もあるが、常に積極性を保ち、相手のすきを逃さなかった」と誇らしげだった。
投げては先発リーが第1戦に続き2けた11奪三振で1失点完投。シーズン中にチームが競売にかけられるごたごたを乗り越えたチームが、2連敗で迎えた敵地での第5戦で強い結束を示し、次の舞台への切符を勝ち取った。
(2010年10月13日)