2010.10.14 Thursday by 行伝
「母校」という言葉に接すると、ときに切なくなる。

大辞泉での定義。
卒業ねぇ、小学校と中学校だけ。
自動車学校で「卒業検定」というのがあったけれども、「母校は篠路自動車学校です」と仰る御仁にはお目にかかったことがない。
春先に黒い筒を持って街を歩いている一群に出会うと、やはり羨ましいと思う。
一番辛かったのは、19歳になる年の春だった。「その一群」は小生のいた学校の一群だったから。
自分で勝手に退学しておきながら、それこそ勝手な感情。
さておき、
地元には母校自慢できる高校が二つある。
一つは、「松下奈緒は俺の後輩に当たる」と宣う輩の高校。
もう一つは、「古田敦也の出身校!その後甲子園に出たとき、古田が思いっきり寄付してくれた!」と宣う輩の学校。
しかし、後者に属する人達が最近、黙るようになってしまった。
なかそちづ子さんが出身校を書いてしまったためと思われる。
---
母校という響きには憧れるけれども、それが人物評価に繋がるのはどうしたものかといつも思う。
一番勉強に勤しんだのは「河合塾大阪校」。もう一度あそこで勉強したいと思うくらい。
仮に高校を卒業していたならば「OBに波平さん(声優)がいる」と言えるかもしれないし、大学を卒業していたならば「遂にノーベル賞が出た」と言えるかもしれない。
でも、言わないだろうな。見ず知らずの他人としか言えないもの。
母校という概念は英語にはないらしい。
一応、[alma mater] という言葉があるが、起源がラテン語であり、ハーバードあたりの連中が気取って使っているに過ぎないらしい。
調べたわけではないけれど、「学閥」なんてのもないんだろうな。
因みに小生が一番嫌いな閥は「関学閥」。
あの大学の連中は異様に同族意識が強い。優先して取締役にさせる企業もあるくらい。
群れるくらいだけなら勝手にやってろと思うのだけれども、
彼奴等の中には周りを見下すような奴が多いから嫌い。
大辞泉での定義。
卒業ねぇ、小学校と中学校だけ。
自動車学校で「卒業検定」というのがあったけれども、「母校は篠路自動車学校です」と仰る御仁にはお目にかかったことがない。
春先に黒い筒を持って街を歩いている一群に出会うと、やはり羨ましいと思う。
一番辛かったのは、19歳になる年の春だった。「その一群」は小生のいた学校の一群だったから。
自分で勝手に退学しておきながら、それこそ勝手な感情。
さておき、
地元には母校自慢できる高校が二つある。
一つは、「松下奈緒は俺の後輩に当たる」と宣う輩の高校。
もう一つは、「古田敦也の出身校!その後甲子園に出たとき、古田が思いっきり寄付してくれた!」と宣う輩の学校。
しかし、後者に属する人達が最近、黙るようになってしまった。
なかそちづ子さんが出身校を書いてしまったためと思われる。
---
母校という響きには憧れるけれども、それが人物評価に繋がるのはどうしたものかといつも思う。
一番勉強に勤しんだのは「河合塾大阪校」。もう一度あそこで勉強したいと思うくらい。
仮に高校を卒業していたならば「OBに波平さん(声優)がいる」と言えるかもしれないし、大学を卒業していたならば「遂にノーベル賞が出た」と言えるかもしれない。
でも、言わないだろうな。見ず知らずの他人としか言えないもの。
母校という概念は英語にはないらしい。
一応、[alma mater] という言葉があるが、起源がラテン語であり、ハーバードあたりの連中が気取って使っているに過ぎないらしい。
調べたわけではないけれど、「学閥」なんてのもないんだろうな。
因みに小生が一番嫌いな閥は「関学閥」。
あの大学の連中は異様に同族意識が強い。優先して取締役にさせる企業もあるくらい。
群れるくらいだけなら勝手にやってろと思うのだけれども、
彼奴等の中には周りを見下すような奴が多いから嫌い。
2010.10.14 Thursday by 行伝
RAMやROMという言葉をめっきり聞かなくなった。
RAMは時々まだ見る。でも、ROMは死語か?
1TBのHDにさえ「ランダムアクセス」できるからなぁ。
機械的な「ランダム」が一般庶民の生活に入ってきたのは、CDの功績だと思う。
それまでは頭から順に聴いていくか(レコード)、前回聴き終えたところから聴き始めるか(カセット)のどちらかしかなかった。どちらにしても、順序を変えることは基本的にできなかった。
その頃の音楽雑誌には「46分テープを用意して、どのアーティストのどの曲をどの順番に録音する」というページがあった。オリジナルテープと呼ばれた。
CDが出て26年。
今ではたくさんの曲をストックしておき、「アンタこの曲好きでしょ?」とコンピュータがピックアップしてくれる。結構当たっている場合も多い。
けれども、本当に好きなアーティストのアルバムの場合、やはり頭から順に聴きたい。
アーティストは曲を作るだけではなく、ジャケットの選定、曲の並べ方までいろいろと考え抜いて「アルバム」にする。
最近はシャッフルと呼ばれることも多いが、そうするとアーティストのメッセージを受けとれない。
OFF COURSEのアルバムに「over」という作品がある。
脱退する鈴木さんとそれを惜しむ小田さんの問答歌になっている。
その括りが小田さんの「言葉にできない」「心はなれて」。
RAMは時々まだ見る。でも、ROMは死語か?
1TBのHDにさえ「ランダムアクセス」できるからなぁ。
機械的な「ランダム」が一般庶民の生活に入ってきたのは、CDの功績だと思う。
それまでは頭から順に聴いていくか(レコード)、前回聴き終えたところから聴き始めるか(カセット)のどちらかしかなかった。どちらにしても、順序を変えることは基本的にできなかった。
その頃の音楽雑誌には「46分テープを用意して、どのアーティストのどの曲をどの順番に録音する」というページがあった。オリジナルテープと呼ばれた。
CDが出て26年。
今ではたくさんの曲をストックしておき、「アンタこの曲好きでしょ?」とコンピュータがピックアップしてくれる。結構当たっている場合も多い。
けれども、本当に好きなアーティストのアルバムの場合、やはり頭から順に聴きたい。
アーティストは曲を作るだけではなく、ジャケットの選定、曲の並べ方までいろいろと考え抜いて「アルバム」にする。
最近はシャッフルと呼ばれることも多いが、そうするとアーティストのメッセージを受けとれない。
OFF COURSEのアルバムに「over」という作品がある。
脱退する鈴木さんとそれを惜しむ小田さんの問答歌になっている。
その括りが小田さんの「言葉にできない」「心はなれて」。
2010.10.14 Thursday by 行伝
アサヒ・コムより:
出産費用、全国平均47万3千円 厚労省が初めて調査
2010年10月13日21時24分
厚生労働省は13日、出産にかかる費用が全国平均で約47万3千円になることを公表した。同省による出産費用の調査は初めて。昨年10月から出産育児一時金を暫定的に4万円引き上げて原則42万円としたが、なお5万円以上足りない実態が明らかになった。
今年8月の1カ月間に、医療保険が適用されない正常分娩(ぶんべん)で1人で生まれた全5万3千人余の出産を対象に調査。全国の病院や診療所、助産所でかかった費用を集計した。
全国平均額は47万3626円。そのうち分娩料が約22万2千円で、入院料が約10万8千円かかった。病院や診療所の47万円台に対し、助産所は約44万8千円と割安だった。
同省が研究班に委託調査した昨年1月分の集計では全国平均約42万4千円。出産育児一時金の上乗せに伴い、費用も引き上げられた形だ。一時金上乗せは今年度末までの暫定措置で、同省は今後のあり方について年末までに結論を出す。
ふーん。
独身一人暮らしで伴侶を得る見込みもない小生にとっては、他人事。
出産すると42万円が貰えるなんて知らなんだ。
それだけで十分驚いたのだが、それでも足りないということにもっと驚いた。
戦前に生まれた人の経歴に、「五人兄弟の末っ子」だの「「上が3人、下が四人」などとよくある。
当時の民衆はそれほど裕福だったのか?
弥生時代や縄文時代にもカネを必要としたのだろうか?
もちろん、医療技術が進歩していない頃は、女性にとって命懸けのイベントであったことは否定しない。
安全を担保するための費用はわからないでもない。
知っている範囲だけで「子ども四人世帯」が三世帯もあるのだが、どうやってカネを工面したのだろう?
記事だけで判断すると、「カネがなければ育児どころか出産すらできない」としか読めない。
出産費用、全国平均47万3千円 厚労省が初めて調査
2010年10月13日21時24分
厚生労働省は13日、出産にかかる費用が全国平均で約47万3千円になることを公表した。同省による出産費用の調査は初めて。昨年10月から出産育児一時金を暫定的に4万円引き上げて原則42万円としたが、なお5万円以上足りない実態が明らかになった。
今年8月の1カ月間に、医療保険が適用されない正常分娩(ぶんべん)で1人で生まれた全5万3千人余の出産を対象に調査。全国の病院や診療所、助産所でかかった費用を集計した。
全国平均額は47万3626円。そのうち分娩料が約22万2千円で、入院料が約10万8千円かかった。病院や診療所の47万円台に対し、助産所は約44万8千円と割安だった。
同省が研究班に委託調査した昨年1月分の集計では全国平均約42万4千円。出産育児一時金の上乗せに伴い、費用も引き上げられた形だ。一時金上乗せは今年度末までの暫定措置で、同省は今後のあり方について年末までに結論を出す。
ふーん。
独身一人暮らしで伴侶を得る見込みもない小生にとっては、他人事。
出産すると42万円が貰えるなんて知らなんだ。
それだけで十分驚いたのだが、それでも足りないということにもっと驚いた。
戦前に生まれた人の経歴に、「五人兄弟の末っ子」だの「「上が3人、下が四人」などとよくある。
当時の民衆はそれほど裕福だったのか?
弥生時代や縄文時代にもカネを必要としたのだろうか?
もちろん、医療技術が進歩していない頃は、女性にとって命懸けのイベントであったことは否定しない。
安全を担保するための費用はわからないでもない。
知っている範囲だけで「子ども四人世帯」が三世帯もあるのだが、どうやってカネを工面したのだろう?
記事だけで判断すると、「カネがなければ育児どころか出産すらできない」としか読めない。
2010.10.14 Thursday by 行伝
たまに、お褒めの言葉を頂きます。
ありがたい限りなのですが、「ATOKよりも」と言われると、少々複雑です。
その言葉をくださった方が、他の方にも同じ言葉を発しているのではないか、と。
中にはブログ等々で記述なさる方もおられます。
ATOKと比較なさる場合、「私にとっては」と前置きしてくださるか、「市販のソフト」などと直截な表現を回避して頂けるよう、お願い致します。
JUSTSYSTEM(キーエンス?)さんと喧嘩をするつもりなど毛頭なく、ATOKはATOKで素晴らしいソフトであると認識しております。
「かわせみ」も同じです。
揉め事に巻き込まれるくらいならば、辞書の配布販売を停止致します。
ありがたい限りなのですが、「ATOKよりも」と言われると、少々複雑です。
その言葉をくださった方が、他の方にも同じ言葉を発しているのではないか、と。
中にはブログ等々で記述なさる方もおられます。
ATOKと比較なさる場合、「私にとっては」と前置きしてくださるか、「市販のソフト」などと直截な表現を回避して頂けるよう、お願い致します。
JUSTSYSTEM(キーエンス?)さんと喧嘩をするつもりなど毛頭なく、ATOKはATOKで素晴らしいソフトであると認識しております。
「かわせみ」も同じです。
揉め事に巻き込まれるくらいならば、辞書の配布販売を停止致します。
2010.10.14 Thursday by 行伝
「原稿の内容には、基本的に制限を設けておりません」
「連絡先が載っていないのは、おそらく候補者が対応できないからでしょう。載せていけないという決まりはありません」。
「インターネットでの活動には制限がありますが(選挙期間中のサイトの更新はできない)、そのサイトアドレスを告知するのは自由です。もちろん、選挙公報の原稿に載せて頂いても構いません」。
とのこと。よく見ると、市議会議員候補にはサイトアドレスを載せているのが二人いて、市長候補の一人はQRコードを載せていた。でも、その三人だけ。
「連絡先が載っていないのは、おそらく候補者が対応できないからでしょう。載せていけないという決まりはありません」。
「インターネットでの活動には制限がありますが(選挙期間中のサイトの更新はできない)、そのサイトアドレスを告知するのは自由です。もちろん、選挙公報の原稿に載せて頂いても構いません」。
とのこと。よく見ると、市議会議員候補にはサイトアドレスを載せているのが二人いて、市長候補の一人はQRコードを載せていた。でも、その三人だけ。
あんたらはWebを使えんかもしれんが、
有権者の殆どは、
携帯でサイトを見るくらいはできるのだ!
「市民のため」と言うならば、
そのくらい対応しろ!
有権者をバカにすんな!
2010.10.14 Thursday by 行伝
スキャナが壊れたので、テキスト引用。
保守系無所属 なかそちづ子
次世代の日本を担う教育
教育の現場を見てきました。
日本を担い愛する子どもを育てる教育政策が必要です。
■加茂小、川西南中、川西明峰高校、武庫川女子短大 卒
■関西電力(株)秘書部人事教育課
■多田小講師、雲雀丘学園小学校講師など教育現場に携わる
■拉致、中国の核実験、尖閣諸島はじめ領土問題等に関心を持ち運動に参加
●子どもシェルター(児童虐待対策)
●心身障害児へのケア
●高校生の通学交通網問題
●中学給食実施
●病児保育
●道徳教育推進
これら教育政策実現のため
市民病院をはじめとした財政改革を!
川西と日本の未来、教育から。
※かな漢字そのまま
特定の候補については敢えてノーコメント。上記引用は川西のすべての有権者に配布されるであろうものからなので、小生がそれを保管する必要はあるまい。
どの候補も同じだけのスペースで、候補者からの原稿をそのまま写真に撮って印刷したものとのこと。
「連絡先を書いてはいけない」というコードがあるのだろうか、どの候補についても連絡先は記されていない。
「この人についてもうちょっと知りたい」というときはどうすればいいのだろうか?ウェブを使えない人にとってはハンデだ。
限られたスペースはあまりに小さいのだから、QRコードをつけるくらいの裁量があってもいいのに。
保守系無所属 なかそちづ子
次世代の日本を担う教育
教育の現場を見てきました。
日本を担い愛する子どもを育てる教育政策が必要です。
■加茂小、川西南中、川西明峰高校、武庫川女子短大 卒
■関西電力(株)秘書部人事教育課
■多田小講師、雲雀丘学園小学校講師など教育現場に携わる
■拉致、中国の核実験、尖閣諸島はじめ領土問題等に関心を持ち運動に参加
●子どもシェルター(児童虐待対策)
●心身障害児へのケア
●高校生の通学交通網問題
●中学給食実施
●病児保育
●道徳教育推進
これら教育政策実現のため
市民病院をはじめとした財政改革を!
川西と日本の未来、教育から。
※かな漢字そのまま
特定の候補については敢えてノーコメント。上記引用は川西のすべての有権者に配布されるであろうものからなので、小生がそれを保管する必要はあるまい。
どの候補も同じだけのスペースで、候補者からの原稿をそのまま写真に撮って印刷したものとのこと。
「連絡先を書いてはいけない」というコードがあるのだろうか、どの候補についても連絡先は記されていない。
「この人についてもうちょっと知りたい」というときはどうすればいいのだろうか?ウェブを使えない人にとってはハンデだ。
限られたスペースはあまりに小さいのだから、QRコードをつけるくらいの裁量があってもいいのに。
2010.10.14 Thursday by 行伝
四年前は、
「轢き逃げ事故を起こして逮捕され、全会一致の辞職勧告決議を3回も無視した奴」
が再出馬して、「別に誰に入れてもいいけれど、アレだけはやめてくれ」と方々に言って回っていた。
落選したものの、結構危なかった。今回は出ていない。
四年後はどんなのが出てくるのだろうか?
いろんな(考えの)人がいることは基本的には望ましいのだが、例外もある。
「轢き逃げ事故を起こして逮捕され、全会一致の辞職勧告決議を3回も無視した奴」
が再出馬して、「別に誰に入れてもいいけれど、アレだけはやめてくれ」と方々に言って回っていた。
落選したものの、結構危なかった。今回は出ていない。
四年後はどんなのが出てくるのだろうか?
いろんな(考えの)人がいることは基本的には望ましいのだが、例外もある。
2010.10.12 Tuesday by 行伝
こんなニコニコ動画を放置したまま立候補しているのか。
今年の5月15日、高槻市の出来事らしい。
出てくる台詞の一部:
「殺人者!」
「犯罪朝鮮人を射殺したおまわりさん、万歳!」
「辻元清美を射殺しろ!」
「辻元清美を逮捕しろ!」
仮に選挙に通った場合、自分の意見に反対する議員に対して同じ台詞を吐くのだろうか?
今年の5月15日、高槻市の出来事らしい。
出てくる台詞の一部:
「殺人者!」
「犯罪朝鮮人を射殺したおまわりさん、万歳!」
「辻元清美を射殺しろ!」
「辻元清美を逮捕しろ!」
仮に選挙に通った場合、自分の意見に反対する議員に対して同じ台詞を吐くのだろうか?
2010.10.12 Tuesday by 行伝
日経Web刊より:
学生の質に強い危機感
商社の採用活動、4年の夏以降に
2010/10/11付
情報元
日本経済新聞 朝刊
三井物産や三菱商事など大手商社が大学新卒者の採用活動見直しに動き始めた。現在、4年生の4月ごろ始めている筆記試験など採用活動を 2013年春入社の新卒から8月ごろに遅らせる方針だ。突如浮上したかにみえる見直しの背景には、内向き志向の若者が増えていることへの各社の強い危機感がある。
「では商社業界の総意ということで見直しに取り組みましょう」。10月6日に開かれた日本貿易会(東京・港)の人事委員会。商社の人事部長クラスが出席し、大学新卒者の採用活動を遅らせる方針が決まった。
現在、大手企業は大学3年生の10月ごろから会社説明会などの採用広報活動を始める。正式な採用活動が解禁になる4年生の4月以降に筆記試験や面接を実施し、6月ごろまでに内々定を出すのが一般的だ。
これに対し貿易会は、企業が採用広報活動を始める時期を3年生の2月ごろに、採用活動は4年の8月ごろに遅らせる方針。各社で協議し年内に具体策を決めるという。
見直しの提案者は、貿易会の会長を務める槍田松瑩・三井物産会長だ。企業による人材獲得競争を背景に大学生の就職活動は早まるばかり。雇用情勢の悪化で就職活動が長引くケースも多く、「学生の本分である勉学の妨げになるのは問題」というのが理由だ。
それだけではない。主戦場が海外に移る企業にとり、国際感覚を身につけた学生こそ本来欲しい人材。だが、最近では就職活動に専念するため海外留学を思いとどまる学生が増えているという。
目先の就職活動に追われ、内向き志向に陥る若者たち。このままでは「企業や日本経済の未来の競争力をそぎかねない」(槍田会長)との危機感が背景にある。
世界を見渡しても、日本のように、多くの企業が4月に新卒者をまとめて雇う「新卒一括採用」は珍しい。卒業の1年近くも前に内々定を出す国もまれだ。
既卒、新卒の区別なくじっくり選ぶ海外企業の採用と比べると、日本の採用活動は過熱気味。追い立てられる学生は本来身につけるべき学力や問題意識を持たないまま会社に入ることになる。こうした悪弊を取り除くのが貿易会が提唱する「採用活動見直し」の狙いだ。
問題は産業界の足並みがそろうか。貿易会は経団連に倫理憲章の見直しを要請し、他の経済団体にも協力を求める方針だ。
経団連は「今後どういう仕組みでやっていくのか議論していく」(幹部)考え。ただ、加盟企業の中には、かなり早期に内々定を出す銀行業界などもあり、慎重論が出る可能性も否定できない。
また総論では賛成しても、優秀な人材確保のため水面下で採用活動に動く「抜け駆け」が起こる可能性もある。実効性をどう担保するかも課題だ。
今春の大卒者の就職率は60.8%で就活生の気持ちは焦るばかり。就活の環境をどう改善するか。社会全体で論議を深める必要がある。
商社って、今でも人気があるのか。知らなんだ。
ときどき高校のHPを見ることがあるのだが、どの高校のサイトにも「進路状況」が事細かに書いてある。
予備校の実績の如き、「入るのが難しいとされる大学」から順に記載されていることが多い。実業系の高校ならば「就職率100%」も多い。
この手の情報を必要とするのは中学生とその保護者であり、初めから出口を求めて入り口を選択していることになる。高校から就職を考えている人の状況はよくわからないが、目的が「大学へ行く」ならば最短通路は明らかである:
異論はあろうが、高校へ行かなければ定期試験対策の勉強やその他の課題や実験は不要であり、大学入試に必要な勉強だけを適当にして、後は好きに音楽を聴くなり遊びに行くなりすればいい。「高校は勉強だけではない。人格形成云々」という反論が予想されるのだけれども、そういうのを求めるのであれば高校に行けばいい。小生は「大学へ行く」という目的に特化してこれを書いている。
斯く言う小生も中学の時は進路状況を見ていた。PL学園の就職先として「西武ライオンズ球団1名、読売巨人軍1名」とあったが、これを見て「PLに入れば西武や巨人に入れるんだ!」と考えるバカはいまい。蛇足ながら、1986年の進路状況である。
んでもって、最近は(昔からか?)大学も同じようになっている。出口は就職先である。
ずっと前に「大学によっては就職対策室のようなものがあるらしい」と人に言ったところ、「あるのが当たり前!」と返された。
文系の連中はそれなりに苦労していたようではあるが、四年生になるなり「これでもか」というくらいの資料が連日届いた。事務室から「邪魔だから早くとりにこい」と言われて取りにいったのだが、レンガだがブロックだかを思わせる固まりを4階まで持って上がるのは勘弁だったので、そのままリサイクル置き場へ。「広辞苑3冊セット」みたいなのをちゃんと4階まで運んでいれば、いい運動になっていたかもしれない。けれども「広辞苑3冊セット」は何セットもあった。
「俺も就職するんかなぁ?」と思い始めたのが4年生の6月くらいだったと思う。7月に一社受けて、それは落ちた。8月に受けたのは大した面接もなく内定が出た。特に何をアピールするでもなく、大学と講座名、出身地を訊かれた。「何かのサークルに入っていた?」と訊かれて、「理系なんですが、童話研究会にいます」と応えただけ。
内定通知が程なく来たが、大学名しか見ていないのは明らかだった。内定式に行くと旧帝大ばかりで「なるほどね」。各大学から一人ずつとっていたらしい。今でもこんな採用が行われているのかどうかは知らないが、そうであるとすれば企業の人事課にも相当な非がある。
大学の同期で、企業に入ってから人事関係に携わったのが二人いる。口の悪い一人は「就職率とやらを上げるために、出来の悪いのまで採れというのか!?」。
斯く言う小生、大学時代の出来の悪さは他の追随を許さないほどであった。勉強していないことは重々承知で、再試験やレポートで救済してもらった単位がほとんど。故に「こんなのを簡単に採っていいのか?」と思ったのは当然。
……、とエラそうに書いているのだけれども、18歳のときには「ある程度名前のデカい大学に入れば、将来は保証されるだろう」と安直に考えていた小生。アテは思いっきり外れた(笑)。
しかし、同じような考えの大学生は多いんじゃないかな「一部上場企業に入れば、結婚できて家庭が持てて・・・」。
一番安定しているのは自衛隊じゃないかなぁ?
学生の質に強い危機感
商社の採用活動、4年の夏以降に
2010/10/11付
情報元
日本経済新聞 朝刊
三井物産や三菱商事など大手商社が大学新卒者の採用活動見直しに動き始めた。現在、4年生の4月ごろ始めている筆記試験など採用活動を 2013年春入社の新卒から8月ごろに遅らせる方針だ。突如浮上したかにみえる見直しの背景には、内向き志向の若者が増えていることへの各社の強い危機感がある。
「では商社業界の総意ということで見直しに取り組みましょう」。10月6日に開かれた日本貿易会(東京・港)の人事委員会。商社の人事部長クラスが出席し、大学新卒者の採用活動を遅らせる方針が決まった。
現在、大手企業は大学3年生の10月ごろから会社説明会などの採用広報活動を始める。正式な採用活動が解禁になる4年生の4月以降に筆記試験や面接を実施し、6月ごろまでに内々定を出すのが一般的だ。
これに対し貿易会は、企業が採用広報活動を始める時期を3年生の2月ごろに、採用活動は4年の8月ごろに遅らせる方針。各社で協議し年内に具体策を決めるという。
見直しの提案者は、貿易会の会長を務める槍田松瑩・三井物産会長だ。企業による人材獲得競争を背景に大学生の就職活動は早まるばかり。雇用情勢の悪化で就職活動が長引くケースも多く、「学生の本分である勉学の妨げになるのは問題」というのが理由だ。
それだけではない。主戦場が海外に移る企業にとり、国際感覚を身につけた学生こそ本来欲しい人材。だが、最近では就職活動に専念するため海外留学を思いとどまる学生が増えているという。
目先の就職活動に追われ、内向き志向に陥る若者たち。このままでは「企業や日本経済の未来の競争力をそぎかねない」(槍田会長)との危機感が背景にある。
世界を見渡しても、日本のように、多くの企業が4月に新卒者をまとめて雇う「新卒一括採用」は珍しい。卒業の1年近くも前に内々定を出す国もまれだ。
既卒、新卒の区別なくじっくり選ぶ海外企業の採用と比べると、日本の採用活動は過熱気味。追い立てられる学生は本来身につけるべき学力や問題意識を持たないまま会社に入ることになる。こうした悪弊を取り除くのが貿易会が提唱する「採用活動見直し」の狙いだ。
問題は産業界の足並みがそろうか。貿易会は経団連に倫理憲章の見直しを要請し、他の経済団体にも協力を求める方針だ。
経団連は「今後どういう仕組みでやっていくのか議論していく」(幹部)考え。ただ、加盟企業の中には、かなり早期に内々定を出す銀行業界などもあり、慎重論が出る可能性も否定できない。
また総論では賛成しても、優秀な人材確保のため水面下で採用活動に動く「抜け駆け」が起こる可能性もある。実効性をどう担保するかも課題だ。
今春の大卒者の就職率は60.8%で就活生の気持ちは焦るばかり。就活の環境をどう改善するか。社会全体で論議を深める必要がある。
商社って、今でも人気があるのか。知らなんだ。
ときどき高校のHPを見ることがあるのだが、どの高校のサイトにも「進路状況」が事細かに書いてある。
予備校の実績の如き、「入るのが難しいとされる大学」から順に記載されていることが多い。実業系の高校ならば「就職率100%」も多い。
この手の情報を必要とするのは中学生とその保護者であり、初めから出口を求めて入り口を選択していることになる。高校から就職を考えている人の状況はよくわからないが、目的が「大学へ行く」ならば最短通路は明らかである:
「高校なんぞには行かないこと」。
異論はあろうが、高校へ行かなければ定期試験対策の勉強やその他の課題や実験は不要であり、大学入試に必要な勉強だけを適当にして、後は好きに音楽を聴くなり遊びに行くなりすればいい。「高校は勉強だけではない。人格形成云々」という反論が予想されるのだけれども、そういうのを求めるのであれば高校に行けばいい。小生は「大学へ行く」という目的に特化してこれを書いている。
斯く言う小生も中学の時は進路状況を見ていた。PL学園の就職先として「西武ライオンズ球団1名、読売巨人軍1名」とあったが、これを見て「PLに入れば西武や巨人に入れるんだ!」と考えるバカはいまい。蛇足ながら、1986年の進路状況である。
んでもって、最近は(昔からか?)大学も同じようになっている。出口は就職先である。
ずっと前に「大学によっては就職対策室のようなものがあるらしい」と人に言ったところ、「あるのが当たり前!」と返された。
文系の連中はそれなりに苦労していたようではあるが、四年生になるなり「これでもか」というくらいの資料が連日届いた。事務室から「邪魔だから早くとりにこい」と言われて取りにいったのだが、レンガだがブロックだかを思わせる固まりを4階まで持って上がるのは勘弁だったので、そのままリサイクル置き場へ。「広辞苑3冊セット」みたいなのをちゃんと4階まで運んでいれば、いい運動になっていたかもしれない。けれども「広辞苑3冊セット」は何セットもあった。
「俺も就職するんかなぁ?」と思い始めたのが4年生の6月くらいだったと思う。7月に一社受けて、それは落ちた。8月に受けたのは大した面接もなく内定が出た。特に何をアピールするでもなく、大学と講座名、出身地を訊かれた。「何かのサークルに入っていた?」と訊かれて、「理系なんですが、童話研究会にいます」と応えただけ。
内定通知が程なく来たが、大学名しか見ていないのは明らかだった。内定式に行くと旧帝大ばかりで「なるほどね」。各大学から一人ずつとっていたらしい。今でもこんな採用が行われているのかどうかは知らないが、そうであるとすれば企業の人事課にも相当な非がある。
大学の同期で、企業に入ってから人事関係に携わったのが二人いる。口の悪い一人は「就職率とやらを上げるために、出来の悪いのまで採れというのか!?」。
斯く言う小生、大学時代の出来の悪さは他の追随を許さないほどであった。勉強していないことは重々承知で、再試験やレポートで救済してもらった単位がほとんど。故に「こんなのを簡単に採っていいのか?」と思ったのは当然。
……、とエラそうに書いているのだけれども、18歳のときには「ある程度名前のデカい大学に入れば、将来は保証されるだろう」と安直に考えていた小生。アテは思いっきり外れた(笑)。
しかし、同じような考えの大学生は多いんじゃないかな「一部上場企業に入れば、結婚できて家庭が持てて・・・」。
一番安定しているのは自衛隊じゃないかなぁ?
2010.10.11 Monday by 行伝