2010年10月14日21時10分
仙谷由人官房長官は14日の記者会見で、民主党の小沢一郎元代表側が検察審査会の「起訴議決」の無効確認などを求める行政訴訟を起こす方針を固めたことについて「刑事司法手続き上の処分は、刑事訴訟法で有効か無効かを争うのが常識だ。刑事公判、裁判の中で争うしかないのではないか」と疑問を呈した。
また、検察審査会の強制起訴は検察による起訴と比べ推定無罪が強く働くとの見方が党内にあることについて「起訴は起訴だ。政治論としては成り立っても、司法過程論から言うと、それほど意味がある話とは言えない」と指摘した。小沢氏の国会招致については「ご本人の意思によって、政治的な立場に基づいて説明するかどうかに帰着するのではないか」として、小沢氏自らが判断すべきだという認識を示した。