[PR]
ニュース:生活 RSS feed
人類の生活維持には「地球1.5個分が必要」 WWFが発表
人類が今の消費生活を維持するには地球が1.5個分必要−。世界最大級の環境保全団体「世界自然保護基金」(WWF)は、人類が地球環境にかける負荷について、消費する資源を生む土地の面積に独自に換算した指数として報告書にまとめて発表した。
報告書は、WWFが隔年で発行している「生きている地球レポート2010」。2007年のデータをもとに算出、人間が自然資源に求める需要が約40年間で倍増しているという。
現在の消費生活を続けると、2030年までには地球2個分、2050年には地球3個分が必要になるという。CO2排出量の増加が大きな要因で、超過分は、化石燃料のほか森林や水産資源を食いつぶすことで補っている状況だといい、「世界中の人が米国人のような生活を続ければ、地球が4.5個必要になる」とも指摘している。
WWFジャパンは「人口が増加し、食糧事情も限られていく中、地球が持ちこたえられるか。消費生活を見直し、環境負荷を減らす必要がある」と訴えている。