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2010年10月 7日 (木)

ジョンはXジャパンが大好き!(前編)

(以下はAskJohnではなくジョンの随筆ですが面白いので訳出します)

1996年7月13日の晩だった。ある友人が三分ほどのANIMEの音楽ビデオを見せてくれた。演出はりんたろう、キャラクターデザインが結城信輝の『X²』というANIMEで、CLAMPの当時連載中だった『X』の初ANIME化だった。枚数をふんだんに使った作画、血も流れるサイケデリックな一大絵巻的アクションがさく裂する一大ショーには度肝を抜かれた。ただ強烈だったのはANIMEの力だけではなかった。この音楽ビデオで流れる強烈なヘビメタは熱いドラム、全開のギター、それに生々しさにあふれるボーカルが自己主張していたのだ。目の前で起きていることを頭で把握する以前に自分はこのときXニッポンのファンとなった。それから14年、このユニットとその音楽への賞賛の念は増すばかりである。

結成は1982年。同級生だった出山利三(トシちゃん)と林佳樹(ヨッちゃん)の二人によって旗揚げしたハードロック・バンド「X(ぺけ)」は現在の「ビジュアル系」の元祖として両性具有的雰囲気のロッカーがゴシック趣味の化粧ときらびやかなパンク衣装、それに荒々しい大ぶり髪をみせつけるスタイルを打ち立てたことで有名である。もっとも日本のヘビメタバンドとしては珍しく「ぺけ」(1992年にバツニッポンに改名)の音は米国の老舗パンクバンドと混同されるのを避けるためにメタル一辺倒ではなく、むしろブリティッシュな「クィーン」の日本版を目指したのか躍動するメタル音にクラシック・ピアノと弦楽器に彩られた大規模管弦楽的な響きを重ねるのを好んだ。この趣向が一番堪能できるのは何といっても30分の叙事詩的な英語歌「アート・オブ・ライフ」で、ばりばりのヘビメタ音から始まってやがてエレジー的なピアノの旋律に巧みに移行していく曲だった。

私が最初に買ったぺけにっぽんのCDはシングル全集。入門編としてこのバンドの最高にして一番の有名曲が揃った逸品だった。このCDで満足できなくなると今度はぺけにほんの全アルバムを貪欲に買いこんだ。インディ系レーベルから出た「VANISHING VISION」、メジャー系での第一作「BLUE BLOOD」、「Jealousy」、「ART OF LIFE」、ライブ収録の「On the Verge of Destruction」それにボックス・セット「B.O.X 〜Best of X〜」(収録曲には私がX唯一の凡作と考える、ガンズ・アンド・ローゼズの影響丸わかりの歌「Desperate Angel」も収録されている)まで。あれから十年以上経ったが、自分は1996年発表の「DAHLIA」を1997年のアニメエクスポのディーラーズ・ルームで見つけて即買いしたあの日をしっかり覚えている。

(突っ込めコメント欄!後編に続く)

Me & X Japan

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コメント

なんで「ぺけ」とか「バツニッポン」とか書き足してるの?

投稿: | 2010年10月14日 (木) 14時01分

アニメのタイトルも「ぺけ」だと思ってる…
って事はさすがにないか…?

投稿: | 2010年10月14日 (木) 14時30分

舞-HiMEが女児対象というのが変えられてる。
本文もコメントも。

投稿: | 2010年10月14日 (木) 18時11分

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