佐竹敬久知事は13日の会見で、湖東地区医療再編計画案を巡り秋田大医学部が湖東総合病院(八郎潟町)への医師配置に難色を示していることについて、地域枠の奨学金などで将来的に医師充足が見込めると説明。「県が寄付講座などで秋田大の医療教育を支えながら、当分は秋田市内の病院や地元開業医とも連携してしのぎ、6~7年後に優先的な医師配置をしてもらえる」との期待を示した。
また県産米の価格下落について「国の農政転換の1年目と秋田でのコメ不作が重なった。今年の天候不順は特殊だ」と指摘。営農資金を含む農家支援のあり方について11月臨時会や12月定例会で示す考えを示した。予算規模は国の方針を踏まえて決める。
県議会9月定例会は同日、医師確保や医療機関整備などのための基金経費50億円などを含む計174億4282万円の一般会計補正予算案などを可決、閉会した。【岡田悟】
毎日新聞 2010年10月14日 地方版