2010年10月13日20時14分
BSデジタル放送の新たなチャンネル枠に、ウォルト・ディズニー・ジャパンの子会社など5社の7チャンネルが決まった。近く総務省の認可を受け、2011年末以降から放送開始の予定。11年10月から放送を始める11チャンネルを含めると、これでBSデジタルで放送する全30チャンネルが決まった。
総務相の諮問機関である電波監理審議会が13日、放送事業者や映画配給会社など計12社の中から選んだ。ディズニー子会社は、傘下の米ABCテレビが製作したドラマやニュース、映画などを無料で放送するチャンネルと、CS放送から移行する有料のディズニーアニメチャンネルの2枠を獲得した。そのほか、映像サービス会社が立ち上げた釣り専門チャンネルと、CS放送から移行する4チャンネルが選ばれた。
BSデジタル放送は00年にNHKや民放キー局系などの10チャンネルで始まり、現在は有料放送2チャンネルを含む12チャンネルが放送されている。11年7月のBSアナログ放送終了後に空く周波数帯を使って放送枠が広がることから、昨年6月に11チャンネルの参入が決定。携帯電話の電波との混信の懸念が解消したため、追加で募集していた。
通販番組の急増に配慮して、電監審は広告放送を全体の3割以下に抑える基準や、収益の安定性などを踏まえて審査した。今回選ばれた5社のうち、ディズニーの子会社など4社は昨年落選した事業者が計画を出し直して選ばれた。
BSデジタル放送を受信するには、専用のパラボラアンテナとチューナーが必要。ただ、多くの地上デジタル放送対応の薄型テレビにはチューナーが内蔵されているほか、アンテナを備えた集合住宅なども増えており、急速に普及している。