今回読破した本は、光人社NF文庫、岩崎剛二著「指揮官最後の決断」です。太平洋戦争中における海軍軍人30人の戦いを綴ったものです。内容的には海軍史について詳しい方であればすでに知っていることばかりでありますが、この本の素晴らしいところは、戦死した方の遺族の戦後についても触れていることです。戦争中であれば戦死した軍人の遺族の扱いは丁重でなおかつ尊敬を民衆から得られていましたが、戦後になったとたんご遺族の方々は大変な苦労をされたことが綴られており、涙してしまいました。戦争は決して人を幸せにしないということが、あらためて思い知らされました。
この本で取り上げられいる海軍軍人
佐藤康夫(第八駆逐隊司令・44期・中将)
音羽正彦(第六根拠地隊司令部参謀・62期・少佐)
折田善次(伊四七潜艦長・59期・中佐)
檜貝襄治(七〇一空飛行長・57期・大佐)
西村祥治(第二戦隊司令官・39期・中将)
吉川猛夫(軍令部諜報員・61期・少尉)
藤川 進(伊三七〇潜艦長・66期・少佐)
千早猛彦(一二一空飛行隊長・62期・大佐)
有賀幸作(戦艦「大和」艦長・45期・中将)
横山一郎(海軍省首席副官・47期・少将)
高木武雄(第六艦隊司令長官・39期・大将)
桑原虎雄(霞ヶ浦航空隊副長・37期・中将)
西田正雄(戦艦「比叡」艦長・44期・大佐)
壱岐春記(鹿屋空中隊長・62期・少佐)
醍醐忠重(第二十二根拠地隊司令官・40期・中将)
神津幸直(呉鎮守府調査団員・60期・少佐)
秋枝三郎(特殊潜航艇艇長・66期・中佐)
斎藤利夫(第四特攻戦隊参謀・63期・少佐)
三好輝彦(戦艦「陸奥」艦長・43期・少将)
花見弘平(駆逐艦「天霧」艦長・57期・中佐)
平柳育郎(駆逐艦「文月」砲術長・70期・大尉)
藤田怡与蔵(筑波空分隊長・66期・少佐)
兄部勇次(戦艦「長門」艦長・45期・少将)
愛甲文雄(航空本部主務部員・51期・大佐)
飯田房太(空母「蒼龍」制空隊中隊長・62期・中佐)
宮崎凱夫(第二十警備隊副長・68期・大尉)
山本祐二(第二艦隊首席参謀・51期・少将)
木村昌福(第一水雷戦隊司令官・41期・中将)
吉川 潔(駆逐艦「夕立」艦長・50期・少将)
江草隆繁(五二一空飛行隊長・58期・大佐)
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