ファン氏死去:金滉植首相、全斗煥元大統領ら弔問

告別式の後、大田顕忠院に埋葬

 故・ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記の告別式が行われる前日の13日にも、ソウル峨山病院(ソウル市松坡区)には各界からの多くの弔問客が訪れた。

 この日、弔問に訪れた小説家の李文烈(イ・ムンヨル)氏は、「ファン先生はこの時代に最も小説的な人物のため、いずれは作品を執筆したいと考えていた。実際に書くことになったら、これまで収集してきた資料を大いに活用したい」と述べた。日本の柳田稔・拉致問題担当相(法務大臣兼任)と中井洽・元拉致問題担当相からの弔電と花環もこの日、到着した。中井元拉致問題担当相からの弔電の内容は、「ファン先生は今年4月に日本を訪れ、日本の国会議員らと意見を交換し、北朝鮮当局による日本人拉致被害者家族とも面会された。高齢にもかかわらず、情熱あふれる行動とその明晰な発言に深い感銘を受けたが、亡くなられたという知らせを聞いて、非常に衝撃を受けた」というものだった。

 金滉植(キム・ファンシク)首相は、「ファン先生は韓国社会に北朝鮮の虚構性を正確に伝えると同時に、北朝鮮の民主、改革、開放に向けて努力され、脱北者たちにとっては父のような立場でもあった」「この時代における貴重な方を失い、非常に残念だ」と述べた。玄炳哲(ヒョン・ビョンチョル)国家人権委員長は、「北朝鮮の人権問題解決のため生涯を捧げた故人の遺志を考え、北朝鮮の人権問題解決に向けてさらに努力していきたい」と述べた。全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領は、「ファン先生の勇気を尊敬し、北朝鮮に大きな変化が起こることを期待したい」と述べた。

 ハンナラ党の李相得(イ・サンドゥク)議員、金容兌(キム・ヨンテ)議員、李秉錫(イ・ビョンソク)議員、黄祐呂(ファン・ウヨ)議員、イ・ジュヨン議員や、趙顕五(チョ・ヒョンオ)警察庁長、玄勝鍾(ヒョン・スンジョン)・鄭元植(チョン・ウォンシク)・韓昇洙(ハン・スンス)・鄭雲燦(チョン・ウンチャン)元首相、チョン・ジョンギル元大統領室長、李泰馥(イ・テボク)元保健福祉部長官、アン・ムヒョク元国税庁長、朴昌達(パク・チャンダル)韓国自由総連盟総裁、柳徹浩(リュ・チョルホ)韓国道路公社社長、李之松(イ・ジソン)韓国土地住宅公社社長、韓進グループとロッテグループの役員団など、各界から数多くの弔問客が訪れ、この日までに訪れた弔問客は計4000人を超えた。

 四日間にわたり弔問客を出迎えた葬儀委員らは非常に疲れた様子だったが、それでも告別式の準備のため、非常に忙しそうだった。葬儀委員の一人、キム・ソンミン自由北韓放送代表は、「北朝鮮で金日成(キム・イルソン)主席が死去したときは100日間、笑うことさえできなかった。人間が100日も笑えないというのは非常につらいことだ。しかし韓国では、たまに笑うこともある」と述べた。

 告別式は14日午前10時から、ソウル峨山病院で名誉葬儀委員長の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領、玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官、李会昌(イ・フェチャン)自由先進党代表、遺族、脱北者ら200人以上が出席し、1時間以上にわたり行われる。

 国民儀礼と黙とうに続き、本紙の柳根一(リュ・グンイル)元主筆がファン氏の略歴について紹介し、朴寬用(パク・クァンヨン)元国会議長が弔辞を読み上げる。李会昌・自由先進党代表と趙明哲(チョ・ミョンチョル)元金日成総合大学教授、米ディフェンス・フォーラムのショルティー代表が追悼の辞を読み上げ、フィルムの上映、献花、焼香の順で行われる。告別式の後、国立大田顕忠院の国家社会貢献者墓地に、11日に他界した黄寅性(ファン・インソン)元首相と共に埋葬される。

ソン・ウォンヒョン記者

ヤン・スンシク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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