ファン氏死去:故・黄寅性元首相との格別な縁

一日違いの死、同じ勲章を授与され出棺日・埋葬地も同じ

黄寅性元首相
 生前親交があり、一日違いでこの世を去った故ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記と故・黄寅性(ファン・インソン)元首相が、大田国立顕忠院にそろって埋葬されることになり、二人の格別な縁が改めて関心を集めている。

 ファン氏より一日遅く、11日に死去した黄元首相は、87歳だったファン氏より少し下の84歳。出棺も同じ14日で、二人とも国民勲章「槿(ムクゲ)章」を授与された。

 12日、黄元首相の遺体安置先(サムスン・ソウル病院)に続き、ファン氏の遺体安置先(ソウル峨山病院)を訪れたオ・ユンジン元海兵隊戦友会総裁(82)は、「黄元首相は、同じ黄氏だといって大いにファン先生の面倒を見ていたし、ファン先生もかなり頼りにしていた。祝日になると、会う人もなく寂しく過ごしているのではないかともちを用意し、冷めないうちにファン元秘書に届けたりした」と語った。

 ファン氏の養女キム・スクヒャンさん(68)も、「先生、先生」といってファン氏の面倒を見ていた黄元首相の姿をよく覚えていた。二人は手紙で互いに安否を伝え、郊外で共に食事を楽しんだこともあるという。黄元首相に13年間仕えたパク・ジンス秘書官は、「二人は祝日になると韓定食の店を訪れ、鶏の水炊きを食べるのが好きだった」と語った。黄元首相は孤独なファン氏のため、わざわざ宗親会を開き、招待したこともあったという。

 報勲処の関係者は、「まだ二人が同じ場所に埋葬されるかどうかは分からない。13日に開かれる安葬審議委員会の結果を待ってみなければ」と語った。

ヤン・スンシク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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