記事入力 : 2010/10/13 15:57:12
外奎章閣図書問題、G20首脳会議で結論へ
韓国とフランスの政府が、両国間の最大の外交懸案となっている外奎章閣(朝鮮時代に歴代国王に関する文書を保管していた奎章閣の付属図書館)図書の返還問題について、形式的には「貸与」とするが、実質的には「返還」を意味することでほぼ合意に至ったことが分かった。
韓国側交渉代表の朴興信(パク・フンシン)駐フランス大使は12日、パリの韓国大使館で行われた国会外交通商統一委員会の国政監査で、「フランス外務省との交渉の結果、過去の合意内容(同一の価値を持つ文化財の相互貸与形態)よりもさらに進展した暫定合意案を立案している」と述べた。さらに「フランスの国有財産となっている外奎章閣図書の返還は、フランスの法律上不可能とされる。そのため、両国間の協定文は、現在の形式を維持しながら、フランスの立場では貸与、韓国の立場では実質的な返還を意味する内容で交渉が進められている」と語った。
朴大使は、「外奎章閣図書第1巻は1993年のミッテラン大統領(当時)来韓の際に韓国へ返還されたが、その後、フランス国立図書館は“返還”ではなく、“図書貸出”として処理した」と話した。続けて「ソウルで行われるG20会議で、今年のG20議長国の韓国と来年の議長国のフランスが首脳会議を行う予定だが、この際にこの問題を解決できなければ、今後の解決は難しくなる」と述べ、11月に両国の首脳会談で最終結論が下されることを示唆した。
パリ=金洪秀(キム・ホンス)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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