<中国食品>世界一甘い残留農薬検査基準、農薬過剰使用による健康被害が多発―中国
Record China 10月14日(木)5時28分配信
|
拡大写真 |
12日、中国の残留農薬検査項目は世界最低の807件で、農薬の過剰使用による健康被害が深刻化している。写真は江蘇省の農家での農薬散布。 |
【その他の写真】
中国農業部農薬検定研究所の宋穏成(ソン・ウェンチョン)博士は、残留農薬問題について、中国は法の未整備、技術研究の遅れなど問題が多いと指摘。健全な残留農薬基準の策定が中国の食料安全にとって喫緊の課題だと指摘した。
農薬の使用が中国にもたらした恩恵は大きい。1990年代以来、農薬の使用により3億ヘクタールを超える農地の害虫駆除に成功した。それによって回避された穀物の損失は5400万トン。2億7000万人の食料1年分に相当する。一方で農薬の使用が増え続ける中、誤って大量の農薬を使ってしまい健康問題を引き起こす事件が増えている。
中国も現在、残留農薬の取り締まりを強化しており、一部農薬の基準は先進国以上に厳格だ。例えばメタミドホスは、米国は1kgあたり1mg以下、欧州は1kgあたり0.1mg以下との基準があるが、中国は完全にゼロにすることを求めている。
しかし問題は検査項目の少なさ。欧州が14万5000件、米国が1万件余り、日本が5万件余りを調べるのに対し、中国の検査項目はわずか807件しかないという。中国農業部農薬検定研究所の葉紀明(イエ・ジーミン)副所長は今後3年以内に7000件前後にまで拡大する意向を示している。(翻訳・編集/KT)
【関連記事】
残留農薬の恐怖!大都市住民は1日1杯の「農薬カクテル」状態―中国
<調査>野菜の残留農薬が怖い!99%が不安と回答―中国
毒ギョーザ事件解決、日本における中国産食品のイメージは挽回できるのか?―中国紙
<続報><中国製ギョーザ中毒>原料から残留農薬は検出されず―中国
禁止農薬「メタミドホス」はなぜ市場から消えないのか?―中国紙
最終更新:10月14日(木)5時28分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 1件
関連トピックス
主なニュースサイトで 中華人民共和国 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- メルセデス Sクラス に史上初の4気筒…V8に迫るパフォーマンス写真(レスポンス) 10月13日(水)21時15分
- 「キムチ危機」が映し出す韓国の対中貿易依存=中国メディア(サーチナ) 10月13日(水)22時18分
- 母が袋に遺した赤ちゃんコアラ、2gの命尽く(読売新聞) 10月13日(水)15時7分
- <愛知県知事選>重徳氏擁立を正式決定へ 自民県連(毎日新聞) 10月14日(木)2時37分
- オリックス自動車など4社、大阪府内で電気自動車共同利用事業プロジェクト(Impress Watch) 10月13日(水)21時0分