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押尾被告、曲作り再開…でも「ニーズない」

 会見する押尾学被告の弁護団(左から)野嶋慎一郎氏、木谷嘉靖氏、松本修氏
 会見する押尾学被告の弁護団(左から)野嶋慎一郎氏、木谷嘉靖氏、松本修氏

 合成麻薬MDMAを一緒にのんだ女性が死亡した事件で、保護責任者遺棄など4つの罪で懲役2年6月とされ控訴した元俳優押尾学被告(32)の弁護団が12日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、同被告の近況を明かした。弁護団によると、押尾被告は自宅に戻り、拘置所で書きためた歌詞に曲をつけるなど楽曲制作を再開。一方で、年明けにも始まる控訴審に向けて、週1回のペースで開かれる弁護団会議にはすべて出席する意向という。

  ◇  ◇

 弁護団によると、4日夜に保釈された押尾被告は、都内のホテルに1泊し、5日早朝に制限住居の実家に戻った。当日は保釈が許可されるか気がかりで、ろくに食事をとっておらず、帰宅後はその反動からか、発熱するなど体調を崩していたという。

 現在は回復し、拘置所内で作詞した歌詞に曲をつけるなど音楽活動に意欲を見せているというが、木谷嘉靖弁護士は「芸能活動は控えてほしいし、本人もそのつもり。ニーズもない」と語った。楽曲作りは、あくまでも趣味の範囲だが、野嶋慎一郎弁護士は「音楽家としての才能がおありになる」と評価し、「誰か歌ってくれる方がいれば、制限事項には入っていないので楽曲提供は可能です」と他人のプロデュースについては含みを持たせた。

 ただ、押尾被告は控訴審に集中したい意向だ。会見で、弁護団は保護責任者遺棄とMDMAの譲渡については無罪をあらためて主張。押尾被告は著名人初の裁判員裁判となった一審の判決に懐疑的で「本当にマスコミの影響を受けずに判断できたのか疑問。(裁判官が裁く)控訴審では冷静な判断ができるだろう」と話しているという。今後は週1回ペースで開かれるすべての弁護団会議に同席し、執行猶予付きの判決を目指す。

 また、弁護団によると、保釈後に押尾被告を名乗り、ツイッターで“なりすまし”が相次いだことに、押尾被告は「絶対にやめてほしい。自分はやっていない」と困惑しているという。弁護団は“ニセモノ”に対し、法的処置を検討していることも明らかにした。

(2010年10月13日)

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