ブレーブス戦の6回に本塁打を放ち、チームメートとタッチするジャイアンツのロス(左)=ターナー・フィールド(ロイター=共同)
「ナ・リーグ地区シリーズ第4戦、ブレーブス2-3ジャイアンツ」(11日、アトランタ)
ナ・リーグの1試合を行い、ジャイアンツがブレーブスに3‐2で競り勝ち、3勝1敗で8年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出した。ブレーブスの斎藤は出場機会がないまま、チームが敗退。ポストシーズンで日本選手が一人も出場しなかったのは、1998年以来となった。12日(日本時間13日)は2勝2敗でレイズとレンジャーズが対戦するア・リーグの地区シリーズ1試合を行い、リーグ優勝決定シリーズ出場の4チームが出そろう。
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最後の打者が三ゴロに倒れた瞬間、ブレーブスファンの声援は悲鳴に変わった。敵地の不利をはねのけ、ジャイアンツが3勝1敗で8年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
ブレーブスの先発ローに五回まで無安打が続いたが、集中力が切れることはなかった。0‐1で迎えた六回にまずはロスの本塁打で同点。その裏に再び勝ち越されたが、続く七回に1死から2四球と安打で満塁にすると、失策とロスの適時打で2点を奪い逆転。1点リードを、七回から3投手のリレーで守り切った。
このカードは4戦すべてが1点差試合。レギュラーシーズンと同様に、ジャイアンツは投手力と堅実な守備の持ち味を発揮した。ポージー捕手は「ミスができない展開の中、誰一人として恐れるものはいなかった」と投手陣の奮闘をたたえた。ひたむきな全員野球で、リーグ3連覇を目指すフィリーズに挑む。
(2010年10月12日)