チリ大使館も歓喜「信じていた」

東京都港区のチリ大使館でテレビで作業員救出の様子を見て、拍手をするパトリシオ・トレス駐日チリ大使（前列左端）ら

　「この瞬間を見ることができてうれしい。信じていた」。チリ北部コピアポ郊外の鉱山落盤事故の救出作業。東京都港区の在日チリ大使館では１３日、パトリシオ・トレス大使らがテレビで救出作業を見守った。作業員１人が救出されると、職員らは大歓声やガッツポーズで喜びを表した。

　日本から見てチリは地球の裏側で、時差は１２時間。大使は「日本政府や企業も支援してくれた。チリの友人だ。感謝したい」と満面の笑み。抱き合って泣きだす職員の姿も。救出の成功を祝う電話も相次いだ。

　「われわれすべてのチリ人は炭鉱労働者」。大使館内には、スペイン語で書かれた横断幕が掲げられた。職員は「３３人は無事」と書かれたおそろいの青いＴシャツを着てテレビの前に。作業の様子をかたずをのんで見守った。大使は「われわれ大使館職員も、現地で作業員とともにいる気持ちだ」と語っていた。

　事故発生から２か月以上。日本各地からは、多くの手紙、電話、電子メールなど励ましのメッセージが届けられた。貯金したお小遣いを義援金として送ってくれた小学生の女児もいた。「日本の方々の熱い支援と連帯は非常にありがたい。感激している」と大使は振り返った。

（2010年10月13日16時42分  スポーツ報知）

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