熊本のＴＶディレクター刺殺容疑　長男の２９歳会社員を逮捕

　熊本市のフリーのテレビ番組ディレクター、松山隆さん（５９）が自宅で死亡していた事件で、熊本県警は１３日未明、殺人の疑いで長男のコンピューターソフト関連会社社員、大智容疑者（２９）を逮捕した。

　県警によると、大智容疑者が１２日夜、「自宅にあった包丁のような物で刺した」と殺害を自供したという。

　県警は１３日、隆さんの遺体を司法解剖し、見つかっていない凶器を捜索するとともに動機について調べる。

　逮捕容疑は１１日午後８時４０分ごろ、熊本市健軍４丁目の２階建て家屋の１階にある部屋で、隆さんの胸や腹、背中などを包丁のような物で刺して殺害したとしている。

　１２日午前６時ごろ、妻（６０）が玄関で血痕のような足跡に気付いて隆さんの部屋を見たところ、血まみれでうつぶせに倒れている隆さんを発見。一緒にいた大智容疑者が１１０番した。

　隆さんは大智容疑者と妻、父親（８８）の４人暮らし。事件当時、妻は外出しており、父親は就寝中だったという。