さいたまのパチンコ店に強盗

駐輪場奥が景品交換所。その向こうがパチンコの店舗＝さいたま市大宮区宮町１丁目

◇２人組３７００万円奪い逃走

　さいたま市大宮区宮町１丁目のパチンコ店「楽園大宮店」の景品交換所から１１日午後６時５分ごろ、「銃のようなものを突きつけられ金を奪われた」と１１０番通報があった。大宮署によると、押し入った男が交換所にあった約３７００万円を持っていた袋に詰め込ませ、外にいた別の男とオートバイに２人乗りして逃走したという。同署は強盗事件として捜査している。

◇発砲音か、響く

　発表によると、男は、パチンコ店の外側にある交換所から出ようとした女性従業員（３５）を押し戻して侵入。この従業員と別の女性従業員（３０）を「マネー、マネー、早く早く」と脅迫した。従業員らにけがはなかったが、逃走の際に発砲したような音が鳴り響き、付近から薬莢（やっきょう）が見つかったという。

　男２人はともにフルフェース型のヘルメットをかぶっていた。押し入った男は身長１６０〜１６５センチぐらいで黒色のパーカとズボン姿。もう１人は身長１７５〜１８０センチぐらいだったという。

　パチンコ店近くの路地にいた男性（６０）によると、乾いた音を聞いて振り返ると、男が落ち着かない様子でうろうろし、拳銃のようなものをショルダーバッグに出し入れしていた。男性がいたずらかと思って近付くと、男は「殺されたいのか。散れ」などと叫んだという。

　次の瞬間、男性は景品交換所の方から来た小柄な男とぶつかった。２人はすぐにオートバイで去っていったという。男性は「こんな凶悪な事件は初めて。恐ろしい」と話した。現場はＪＲ大宮駅東口から約２００メートル北東で、商店街の一角。