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【社会】

児童ポルノサイトを強制遮断 来年度、総務省が実験

2010年10月13日 12時10分

 インターネット上の児童ポルノサイトの閲覧を強制的に遮断する「ブロッキング」について、総務省が来年度、実証実験を行う方針を決めた。他国では一般のサイトの閲覧に支障が出た事例があるためネットワークに与える影響や技術的な課題を探る。

 政府が導入を検討しているブロッキングはインターネットのプロバイダー(接続事業者)が行うことになっている。関係者によると、実際に導入されると、一般のサイトへの接続に時間がかかったり、児童ポルノ以外のサイトへの閲覧自体ができなくなったりする「オーバーブロッキング」が発生する可能性があるという。

 実証実験では、仮想のインターネット空間を構築し、その中でブロッキングを実施。ネット環境に与える影響や弊害を調べ、技術的なガイドラインをまとめる。実験費用などとして来年度予算の概算要求の特別枠に約5億円を盛り込んだ。

 児童ポルノのブロッキングをめぐっては政府が7月、プロバイダーに対し導入を要望。警察庁は既に、ブロッキングの対象とする児童ポルノサイトのリストを作成する事業を財団法人インターネット協会に委託している。

(中日新聞)

 

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