西諸県地域の中核病院である小林市立病院は12日、1人しかいない小児科医が今月末で退職することを明らかにした。後任のめどは立っておらず、小児科は11月から再び休診する見込みとなった。
1日平均約20人の外来患者は市内の二つの小児科に紹介する。肥後正弘市長は「医師不足の中、退職は誠に残念。早急な医師確保に全力を尽くす」とのコメントを出した。
同病院の小児科は06年4月、2人いた医師が退職するなどして休診。07年4月に市出身の現在の医師が着任し、診療を再開したいきさつがある。
小林市立病院は産婦人科が休診しているほか、内科も4人いた医師が1人になり、今年2月から予約外来のみに診療制限している。【木元六男】
毎日新聞 2010年10月13日 地方版