恋人の元へ14歳少年が無免許400キロ

　ネットで知り合った女性に会うため、ポルトガル北部の町からリスボン近郊の町まで、車で４００キロを無免許で運転した１４歳の少年が保護された。同国メディアが１１日までに報じた。ＤＰＡ通信などによると、少年はポンテ・デ・バルカという町に住むマリオ・コウト・モンテイロくん（１４）。夜になってもマリオくんが帰ってこず、携帯にも出なかったため、家族が心配。家の前に駐車していた青のルノーも無くなっていたため、警察に相談し、捜索願を出した。

　マリオくんの部屋には、約４００キロ南、リスボンを流れるテージョ川南岸の町「セイシャル」の地図が残されており、地図には「愛してるぜ、ベイビー」と書かれていたという。警察では、ネット上の書き込みを分析。２日後に、セイシャルで車を発見し、女性２人と会っていたマリオくんを無事保護した。ポルトガルでは車の免許は１８歳まで取得できないため、無免許運転だったが、少年は刑事罰には問われない。少年の祖父は「こうなったのはネットのせい」と話している。

　［2010年10月12日8時36分　紙面から］