郵便不正事件に絡む証拠隠滅罪で起訴した大阪地検特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=について、最高検は、前田元検事が捜査を担当して自ら証拠を扱った可能性がある全事件を対象に、証拠改ざんの形跡がないか検証する方針を決めた。不審な点が見つかった場合は前田元検事から詳しく事情を聴くとみられる。
検察関係者によると、前田元検事は04年ごろ、今回の改ざんに使ったソフトを私有パソコンにインストールし、08年にパソコンを買い替えた際に再インストールしていた。ソフトには文書管理機能があり、元検事は改ざん目的のインストールを否定しているとされる。
前田元検事は大阪地検特捜部で西村真悟元衆院議員の弁護士法違反事件(05年)や音楽プロデューサー、小室哲哉氏による詐欺事件(08年)を手掛けた。東京地検特捜部にも在籍し、福島県知事汚職事件(06年)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を巡る詐欺事件(07年)、防衛事務次官による防衛汚職事件(同)を担当。
今年1月には小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件で、大阪特捜から東京特捜へ応援に入っていた。
このうち朝鮮総連を巡る詐欺事件では、法廷で取り調べの様子を説明した際に虚偽証言をしたとして偽証容疑で告発されている。
最高検はソフトの使用履歴を分析するとともに、前田元検事が担当した主要事件の捜査記録を精査し、証拠の取り扱いに問題はなかったか順次検証するとみられる。
前田元検事は11日に起訴され、同日の会見で最高検は「郵便不正事件の公判が紛糾することを避けたいと考え証拠品のデータを改ざんした」と動機を公表。「起訴内容以外の改ざんは見つかっていないが、疑いがあれば捜査を続けていく」と説明していた。【三木幸治】
毎日新聞 2010年10月13日 2時30分(最終更新 10月13日 7時41分)
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