ロッテ西村監督　『初戦は成瀬』

　決戦の地・福岡に乗り込んだ西村監督は「初戦の先発は成瀬？　そう考えるのは妥当でしょう」。エースの中４日起用を示唆した。

　今季、西村監督は節目の試合をほとんど成瀬に任せてきた。開幕戦、交流戦明け最初のリーグ戦もそう。レギュラーシーズン最終戦のオリックス戦（１日・千葉マリン）は「最初と最後はオマエが締めろ！」と言ってマウンドへ送り出し、ＣＳファーストステージ初戦の西武戦（９日）も「勝つ投球をしてくれるはず」と、運命を託した。

　どちらの試合も結果は吉。負けられない一戦で成瀬は好投し、期待に見事こたえた。今回は先発ではプロ初となる中４日が心配だが、成瀬も指揮官の気持ちが分かっている。だからこそ「期待されるのはうれしい。西武を抑えられて自信になったし、早く投げたい」。そう言って、目を輝かせた。

　中４日については「前回が緊迫した中で投げられたので、気持ち的には楽」。これぞ、西村監督が待っていたコメントだろう。ソフトバンクは１勝のアドバンテージを持つが、ロッテは先陣成瀬の快投で、差を埋めてみせる。　（川越亮太）