念願のベルトを腰に巻いたタコヤキーダー
「大阪」(11日、ミナミムーブオンアリーナ)
大阪お笑い選手権が5wayマッチで行われ、挑戦者の“タコヤキ王国第一王子”タコヤキーダーが王者・松山勘十郎から大金星を挙げ新王者となった。松山は初防衛に失敗した。
お笑い戦らしく、試合中に組体操のピラミッドや扇が完成するハチャメチャな展開となったが、ルールは負け抜けのない、5人同時に戦う5way戦。コミカルな雰囲気の中にも緊張感が漂う。松山は奥の手・愛しの乱れ髪でミラクルマン、えべっさん、救世忍者乱丸の3人の動きを封じ、リング上では松山とタコヤキの一騎打ちに。王者絶対有利の状況の中で、タコヤキは王者の陣太鼓を切り返すと、丸め込み合戦に持ち込んで3カウントを奪取した。
タイトル戦線とは遠い位置にいた男が奇跡の新王者だ。タコヤキは「余は国民(ファン)一人ひとりを愛しておるぞ〜!」と観客の声援に感謝すると、ゆずの名曲『栄光の架橋』をアカペラで熱唱。「余は国民たちに、勇気と希望を与えてもらった。だから余も、国民たちに勇気と希望を与えたい!」。念願のベルトを手にしたニューヒーローは、鳴り止まぬ“国民”からの賞賛を一身に集めていた。
(2010年10月11日)