カウス・ボタン、上海で日本人初の公式行事に参加
上海万博の会場であまりの規模の大きさに驚く中田カウス(右)・ボタンと渡辺直美 |
“お笑い友好大使”カウス・ボタンがオープニングセレモニーに登場した。通訳を介してのあいさつに、カウスが「お笑いは世界に通じる。ボクらの言葉はどんな風に訳されてるんやろ?変な言葉に訳されてるんちゃうか〜」とちゃめっ気たっぷりに言えば、ボタンも「休憩しもって、しゃべるから口がカピカピや〜」とやり返す。絶妙の掛け合いに約1000人の中国人の観客は大笑いだった。
今回のイベントは万博側からのオファーで実現した。吉本興業は08年に上海吉本新喜劇を旗揚げ。今年7月には上海のテレビやラジオ局のグループ「上海メディアグループ」と業務提携するなど親交を深めてきた。万博期間中に公式行事としてオフィシャルステージで日本人が公演するのも初めてのことになる。
観客に温かく迎え入れられたことに、カウスは「中国の方に理解してもらって万博から世界に向けてお笑いを発信できるのはすごいこと」と大喜び。ボタンも「お笑いで世界が平和になったらええね。吉本に入れてもうて40数年…こんなことは考えられへんかったわ。万博、わんぱく芸人やわ」と興奮していた。
9月には沖縄・尖閣諸島周辺で日本の海上保安庁の巡視船が中国漁船と衝突する事件が発生。その影響からSMAPは10月に計8万人を動員予定だった上海公演を延期している。ほかにはアニメフェスも中止を決定するなど日中間の緊張が高まる中、吉本の“笑い”が言葉の壁を超えて伝わった。
1時間以上にわたったイベントは大盛況。大役を務め終えたことにカウス・ボタンもホッとした表情を浮かべていた。
LIVE STAND 2010 OSAKA公式サイト
[ 2010年10月12日付 ]
PR