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中国 妻の代理出席認めない構え

 中国外務省の馬朝旭報道局長は12日の定例記者会見で、中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞決定に国際的な支持が強いことに対し「中国の司法制度を尊重せず、中国の政治制度を変えようとするのは大きな間違いだ」と反論した。劉氏の受賞決定が発表されてから、同省報道担当者が記者会見するのは初めて。

 中国遼寧省錦州の刑務所で服役中の劉氏は10日、妻の劉霞さんと面会し授賞式への出席を託したが、馬局長は劉霞さんの代理出席について「犯罪者として何をすべきで何をすべきでないのかは司法機関が決める」と述べ、劉氏の意向による代理受賞も認められないとの考えを示唆した。

 一方で馬局長は、中国当局が劉氏への平和賞授与発表後、劉霞さんを軟禁状態にしていることや、人権活動家への監視を強化していることについては「知らない」と述べ、確認しなかった。

 また馬局長はノルウェー政府について「ノーベル賞委員会の誤った決定を支持した」と強調。委員会は政府から独立した組織だとのノルウェー側の主張を受け入れず「(賞の授与が)両国関係を損なった」とノルウェー政府を批判した。

 馬局長は、中国側が13日に開催予定だったノルウェーの漁業・沿岸問題相との会合を中止したことが賞授与への対抗措置かどうかは確認しなかったが、「中国人民には不満を表す理由がある」と述べ、今後もノルウェー側に対抗措置を取る可能性を否定しなかった。

 馬局長は8日、国家政権転覆扇動罪で服役中の劉氏について「中国の法律を犯した犯罪者」と指摘し、賞の授与は「平和賞に対する冒涜」と強く批判する談話を出している。 (共同)

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