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私たちの活動は組織主義に傾きすぎ、師が示す人間主義のネットワークを広げる闘いとは乖離している

対話の意義について、池田SGI会長はヨーロッパ科学芸術アカデミー会長のフェリックス・ウンガー氏との対談「人間主義の旗を」で、以下のように語っています。

私はこれまで、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など、さまざまな宗教的・思想的背景をもつ識者との対話に挑戦してきました。

語らいは1600回を数えるまでになりました。

その経験から確信できるのは、「どのような精神的背景をもった人物であろうと、必ず友情を結ぶことができる」という厳然たる事実です。

私が、人類普遍のヒューマニズムに揺るぎない確信を抱く理由もここにあります。

このSGI会長の発言から読み取れることは何でしょうか。

SGI会長は相手の信仰について、否定することなく、普遍的な価値観の共通点を見い出そうと努めてきた、ということではないでしょうか。

もちろん、SGI会長は対談者がキリスト教やイスラム教などの信奉者だとわかっていても、改宗を求めるようなこともありません。

友情と信頼を築くことだけが唯一の目的なのです。

果たして私たちはSGI会長が挑戦してきた対話の実践ができていると言えるでしょうか。

選挙においては、目の前の人間を公明党支持者にする、折伏においては、ご本尊流布という成果を挙げる――という目的に重きを置きすぎていないでしょうか。

友人を公明党支持者にすることも、ご本尊の受持をさせることも、本来、それ自体が目的ではないはずです。

手段なのです。

目的は、友人の幸福と平和の実現、そして社会の絶え間ざる改善にあるはずです。

メンバー一人ひとりはそのことを純粋に望んだとしても、組織というフィルターを通した時、本来手段である選挙依頼や折伏という行為が、目的にすりかえられてしまうのです。

組織は個人の信仰を支えるものとして、必要なものですが、本来、個人のためにある組織が、いつしか個人を手段としてしまうという本末転等は、これまでSGI会長も厳しく戒めてきました。

私は組織に対しては、権威主義的に陥りやすい傾向をもつものとして、常に建設的批判(もちろん、批判のための批判ではなく)の目を向けるべきという考えの持ち主です。

この考え方は果たして間違いでしょうか。

組織にとって最も必要と思われる内省の眼、常なる自己改革の観点から、あえて厳しく指摘するなら、私たちが現在展開している主な活動は、あまりに組織主義に傾きすぎ、師が自ら示し、実践しておられる人間主義のネットワークを広げる闘いとは、大きく乖離してしまっているのです。

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