【石垣】尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を受け、超党派の国会議員でつくる「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」(共同座長・原口一博前総務相ら)が9日、民間チャーター機で同諸島を上空から視察した。
9月まで菅内閣の閣僚だった原口氏による視察は中国側を刺激する可能性もある。
これに関し民主党の岡田克也幹事長は9日、石川県輪島市で記者団に「議員それぞれは行動の結果について当然責任を持つ」と不快感を表明した。
関係者によると、岡田氏は7日、原口氏に電話で視察の中止を要請。原口氏がこれを拒否したという。
原口氏らはまた、石垣市内で中山義隆市長や下地敏彦宮古島市長、漁業者らと意見交換し、同諸島への避難港整備などについて要望を受けた。原口氏らは八重山地域など国境に位置する離島の振興策を強化する「国境離島振興法」の制定を目指す考えも示した。
視察には来島した議員6人のうち4人が参加。魚釣島などの現状を確認した。