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「4カ国語に精通、日本語も勉強中…」北朝鮮が金正恩氏を美化する報道

サーチナ 10月12日(火)21時12分配信

 米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は12日、北朝鮮当局が後継者に決まった金正恩氏を美化する内容の放送を国民に向けて報じているが、その荒唐無稽な内容に国民はあきれ返っていると伝えた。複数の韓国メディアはRFAの報道を受け、「北朝鮮が金正恩氏の偶像化に血眼になっている」と報じた。

 RFAが報じた北朝鮮消息筋の話によると、北朝鮮は労働党創建65周年記念日であった10日、『不世出の指導者を迎えた割れた民族の幸運』と題した金正恩氏を美化する内容の放送を、すべての国民に聞くよう義務付けた。放送は、各家庭に設置された有線ラジオ放送「第3放送」から伝えられた。

 放送では金正恩氏について、政治、経済、文化だけでなく、歴史や軍事にも精通し、たった2年間の留学生活で英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の4カ国語が堪能な天才であると紹介。さらに、これだけで満足できず7カ国語を完全征服することを決心し、金正日総書記をサポートし国家を指導しながら、中国語や日本語、ロシア語も学習していると伝えた。

 このような天才的な才能は子どものころから表れ、3歳で祖父の金日成首席がつづった漢詩『光明星賛歌』を書き写して周囲の人びとを驚かせたとした。また、北朝鮮が核兵器保有国になったのも金正恩のおかけであると伝えた。

 RFAは咸鏡北道延社郡の住民の話として、北朝鮮当局による農民宣伝資料についても紹介。その資料には、金正恩氏が金総書記とともに米穀協同農場を訪れた際に、優れた指導力を発揮したとのエピソードなどが紹介されていたという。RFAは、このような宣伝に北朝鮮住民は荒唐無稽な話だとの反応を見せていると伝えた。

 韓国メディアは、北朝鮮当局が金正恩氏の地位を高めるため大規模な宣伝煽動活動を行っているが、あまりに速い権力移行作業により国内から逆風が吹く可能性もあると報じた。(編集担当:新川悠)

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最終更新:10月12日(火)21時12分

サーチナ

 

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