リコール対象車、4台に1台は整備受けず

 GM大宇は2005年9月、「マティズCVT」(2002年5月29日-03年1月26日生産、2万3114台)の変速機に不具合があるとしてリコール(回収・無償修理)を実施した。ところが、ユーザーからのリコール申請は86%に過ぎず、残りの14%はいまだに整備を受けていない状況だ。

 国土海洋部が11日に与党ハンナラ党のチョン・ジンソプ議員に提出した資料によると、過去5年間におけるリコール対象車(約68万台)の是正率は74.8%に過ぎず、25.2%は整備を受けていないという。約17万台の自動車が、不具合を修理しないまま走っているということだ。

 起亜自動車の「ボンゴ3」1.4トン(05年1月1日-07年8月 5日生産、2万705台)も、荷物を載せた状態で、勾配18%の坂道で5分以上停止できずに後退する現象が起こり、強制リコール措置を受けた。しかし、3358台(16.2%)はいまだに修理を受けていない状況だ。輸入車も過去5年間で6万7850台がリコールの対象となったが、1万5713台(23%)のユーザーはリコール申請に応じていない。

 GM大宇の関係者は、「リコールを実施する場合、ユーザーに郵便物で通知するとともに、日刊紙に公告される。住所変更などで通知を受けられなかったユーザーに対するリコールは、現実的に困難」と述べた。しかしチョン議員は、「自動車メーカーは、携帯電話や文字メッセージなどでユーザーに通知するなど、リコールの是正率を高めるよう努めるべき」と主張した。

キム・ミンチョル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る