浜岡原発でも点検漏れ 27件
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浜岡原発でも点検漏れ 27件

10月12日 18時11分 twitterでつぶやく

中国電力の島根原子力発電所で500件を超える点検漏れが見つかった問題で、中部電力が静岡県の浜岡原発を調べた結果、同じような点検漏れが27件見つかりました。中部電力は「点検漏れが見つかったのは、安全上、重要な機器ではない」としていますが、国の原子力安全・保安院は、中部電力に対して再発防止の対策を取るよう指示しました。

中部電力が浜岡原発について装置や機器の点検漏れを調べた結果、3号機と4号機の配管にある弁、27か所で、分解して行う定期的な点検が行われていなかったことがわかりました。このうち、3号機では、営業運転を始めて以来23年間、一度も点検されていない弁もあったということです。中部電力は、原因について、「スケジュールを管理する表に点検時期を正しく記入しなかったためだ」としています。報告を受けた原子力安全・保安院は「点検計画を改善する必要がある」として、中部電力に対して、来月末までに再発防止の対策を取るよう指示しました。中部電力は「点検漏れが見つかった弁は、安全上、重要な機器ではないが、点検のしかたを見直したい」と話しています。原発の点検漏れをめぐっては、中国電力の島根原発で、ことし3月、2基の原発であわせて511件の点検漏れが見つかり、国は電力各社に同じ問題がないかを調べるよう指示していました。