緊急地震速報:地デジの遅れ…NHKが対応策

2010年8月20日 19時24分 更新:8月20日 23時5分

 放送のデジタル化によって「緊急地震速報」に数秒の遅延が生じていた問題で、NHKは20日、新たに「文字スーパー」を設けて速報画面に先行させる対応策を発表した。これにより、情報伝達の遅延がほぼ解消される。在京民放5局も同調し、23日から運用を開始する。

 緊急地震速報は、気象庁が発した地震発生に関する予測情報をテレビ局が放送し、避難に役立てるためのシステムで、07年10月に本格運用が始まった。即時性が求められるが、デジタル化による圧縮・解凍作業のため、アナログ時代にはなかった1.6~3.3秒の遅延が生じた。NHKによると、今回文字スーパーの信号を設け、速報画面に先駆けてチャイム音と共に流すシステムに改修。遅延は0.5~0.7秒に短縮されるという。

 NHKは、東京のほか大阪、名古屋など27局で先行。残る21局についても10月中には運用を開始する。 【長沢晴美】

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