高齢ドライバー:新マークは四つ葉 「もみじ」に代わり

2010年8月19日 11時21分 更新:8月19日 12時4分

四つ葉のクローバーをモチーフにした新しい高齢運転者標識
四つ葉のクローバーをモチーフにした新しい高齢運転者標識
旧高齢運転者標識(もみじマーク)
旧高齢運転者標識(もみじマーク)

 警察庁は19日、70歳以上の高齢ドライバーの車に張る新しい標識のデザインを決めた。四つ葉のクローバーをモチーフにしたマークで、6月に公表した候補4点のうち、アンケートなどで最高の支持を得た。「もみじマーク」に代わる標識として年内にも導入する。

 新デザインは、大阪市のグラフィックデザイナー、松山幹生(みきお)さん(31)が考案。幸福を象徴する四つ葉のクローバーと、「シニア」を表す「S」の文字をデザイン化した。

 警察庁の検討委員会は6月、公募で集まった1万4573点から4点を選び、もみじマークの代替案として公表。その後の意見募集やドライバーへのアンケートで、松山さんの図案が最多の支持を集めた。このうち高齢ドライバーからの回答1775件でも、1位は松山さんの図案で678件、2位はもみじマークの368件だった。グラフィックデザイナーへのアンケートでは、もみじマークがトップだったが、検討委は「高齢ドライバーの意見を最大に尊重すべきだ」とした。

 警察庁は「もみじマークを使いたい」との声にも配慮し、当分の間はもみじマークの表示も認める。現行制度で高齢ドライバー標識の表示を「努力義務」としている点も変更しない。

 松山さんは19日、警察庁を通じて「末永く愛されていくようなマークになってくれることを期待しています」とのコメントを出した。【鮎川耕史】

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