性犯罪:電子足輪装着38歳男、バス車内でわいせつ行為

 性犯罪で電子足輪の装着を命じられた30代の男が、再びわいせつな行為をしたとして逮捕された。また、電子足輪の装着期間が終了したばかりの20代の男が、公然わいせつ罪で懲役2年の判決を受けた。

 釜山南部警察署は11日、性犯罪で有罪判決を受け、電子足輪の装着を命じられていたB容疑者(38)を、バスの車内でわいせつな行為をした容疑で逮捕した。

 B容疑者は先月16日夜11時55分ごろ、釜山市海雲台区のバス停から路線バスに乗り、一番後ろの座席に一人で座っていたKさん(38)のスカートの中に手を入れ、内ももを触った疑いが持たれている。

 警察によると、B容疑者はこの日、同区佑洞から水営区広安洞方面へ向かうバスに乗ったところ、一番後ろの座席に座っていたKさんを見つけ、Kさんの左側の席へ移った。そして、自分のかばんをKさんの左足と自分の右足の後ろ側に置き、ほかの人たちから見えないようにした上で、右手でKさんの左足の内ももを手探りし、スカートの中に手を入れて、足を触ったという。KさんはすぐにB容疑者をにらみつけ、驚いてバスを降りたB容疑者を追って自分もバスを降り、「待ちなさい」と叫びながら後を追ったが、結局取り逃がした。

 警察は人相や着衣、バスの中の監視カメラに写っていたB容疑者のかばんや動線などを分析し、バス停で3週間にわたって張り込みを続けた末、今月10日にB容疑者を逮捕した。B容疑者は2003年、強姦(ごうかん)などの罪で有罪判決を受け、3年間服役したほか、09年には今回と似たような手口により、バスの車内で寝ていた女性にわいせつな行為をしたとして、懲役1年、電子足輪装着2年の判決を受け、今年2月から電子足輪を装着していた、と警察は説明した。

 一方、清州地裁刑事11部(金煉夏〈キム・ヨンハ〉裁判長)は11日、女子学生たちの後を追ってわいせつな行為をし、住宅に侵入して性的暴行を加えようとしたとして、「性的暴力犯罪の処罰などに関する特例法」違反などの罪で逮捕・起訴されたP被告(26)に対し、懲役2年、個人情報公開5年、電子足輪装着10年の判決を言い渡すと共に、性的暴行を防ぐための教育を40時間受け、さらに精神科の治療を受けることを命じた。同地裁は判決理由について、「被告人は精神鑑定の結果、再び性的暴行に及ぶ危険性がある。指紋などの痕跡を残さないよう、事前に手袋を用意したり、被害者の自宅に侵入したりするなど、犯行の手口もより巧妙なものになっていることから、さらに大きな事件を起こす危険性が高いとみられる」と述べた。

 P被告は、女子中学生にわいせつな行為をしたとして懲役1年6月の判決を受け服役し、仮釈放された後、電子足輪を装着していたが、装着期間が終了してからわずか2カ月後の今年4月30日午後3時30分ごろ、忠清北道清州市興徳区の中学校の前で、生徒たちが見ている前でわいせつな行為をし、また6月27日から28日にかけ、同区の住宅に侵入して性的暴行を加えようとしたとして、逮捕・起訴された。

清州=劉泰鍾(ユ・テジョン)記者

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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