受難のノーベル賞、劉暁波氏夫人が自宅軟禁に(下)

 11日付香港紙・蘋果日報によると、夫人の劉霞氏が自宅軟禁下に置かれたのに続き、他の反体制活動家に対する中国当局の圧力も強まっているという。北京では劉氏のノーベル賞受賞を祝うため、知識人約20人が8日夜、地壇公園付近に集まったところ当局に逮捕され、3日たっても釈放されていない。また、劉暁波氏と並ぶ「天安門四君子」に数えられる周舵氏も自宅軟禁状態だ。

 英紙フィナンシャル・タイムズも、北京市の警察が8日夜に市内の飲食店で会合を開いていた弁護士、活動家ら17人を逮捕したと報じた。英BBCによると、ロンドン在住の反体制活動家・邵江氏も、高鍵、趙楓生、張永攀、魏強氏らと連絡が取れていないとし、「警察の管理下にあるのではないか」と指摘した。

 こうした中、外部から中国への圧力も強まっている。ノーベル賞やピューリッツァー賞の受賞者を含む国際ペンクラブに所属するアジア太平洋地区の作家らは11日、劉暁波氏の即時釈放を求める声明を発表した。劉氏は国際ペンクラブ中国本部の会長を務めており、現在もシドニー本部の名誉会員だ。さらに、台湾の中華人権協会など約40の民間団体は10日、「中国当局は劉暁波氏を無条件で即時釈放すべきだ」との共同声明を発表した。

 しかし中国政府は、ノーベル平和賞に抗議する意味で、同日予定していたノルウェーとの漁業担当閣僚会合を中止した。また、欧州連合(EU)外交官による劉霞氏との面会要請も拒否した。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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