ファン氏死去:本紙、1週間前の遺稿を入手

 今月10日に死去したファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記が、「大韓民国建国記念事業会(李哲承〈イ・チョルスン〉代表)」が発行する「自由大韓新聞」に4日付で寄稿していた、「金日成(キム・イルソン)3代世襲に関して」というタイトルの記事を、本紙がこのほど入手した。

 ファン氏は死去する六日前に寄稿したこの記事で、韓国国内の親北朝鮮派に対し、「死んだ民族反逆者たちに対し、孫の代まで罪を着せる人たちが、なぜ生きている民族反逆者(金正日〈キム・ジョンイル〉総書記)の行為に対しては見て見ぬふりをするのか」と切り出し、「金正日は国全体を盗んだ最悪の盗賊だ。今、彼は盗賊としての地位を3代にわたって継がせるため、分別のない子ども(金正恩〈キム・ジョンウン〉氏)に大将の称号を与え、万歳を叫ぶよう人民たちを愚弄(ぐろう)し、民族に恥をかかせ、世界の人民たちを無視している」と綴った。

 その上で、「自分たちの卑怯(ひきょう)さを隠ぺいするため、金正日と妥協することが国を守る道だという、国民を欺まんするようなうそはほどほどにしてほしい」と主張した。

 これについて、建国記念事業会代表の李哲承元議員は、「北朝鮮が3代にわたる世襲を正式に発表した後、ファン氏に記事の寄稿を依頼した。この記事が遺稿になってしまうとは思わなかった」と語った。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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