隣の貯水池へ魚40トンの輸送大作戦 /京畿

二つの貯水池で水質改善目指す

外来種も撲滅

 都心の大型貯水池の水を抜いて、数万匹の魚を近隣の貯水池に移動させる、大規模な魚の輸送大作戦が繰り広げられる。

 京畿都市公社は、水原市霊通区光教新都市内のシンデ貯水池の水循環システム造成事業のために、12日から15日の三日間、在来種の魚40トン(5万-6万匹)を約1キロ離れた遠川貯水池に移動させる作業を行う。水循環システム造成事業とは、貯水池の水質を湖沼水(貯水池などにためられた水)3等級のCOD(化学的酸素要求量、mg/l)5以下に抑え、管路を設置し、人工の池など新都市住民の憩いの場として活用する水を供給する工事だ。

 都市公社はすでに昨年10月から、遠川貯水池から魚27トンをシンデ貯水池に移す大規模な輸送作業を進めてきた。今回は、昨年移した魚27トンに加えて、シンデ貯水池にもともといた魚13トンを合わせ、遠川貯水池に移動させることになる。都市公社は魚を捕まえやすくするとともに、水底の沈殿物も除去するため、昨年8月から66万1000平方メートル以上、貯水容量50万トンのシンデ貯水池の水20万-30万トンを大部分放出し、魚の輸送に備えてきた。

 水が抜かれたシンデ貯水池の魚を下流の方に誘導し、底引き網で1次捕獲した後、5トンの活魚車1台を利用して、1日に4回から5回ずつ、遠川貯水池に運び放流する予定だ。フナやモツゴ、コイ、コウライギギのような在来種だけを選んで移動させ、オオクチバス、ブルーギルのような外来種は、廃棄する計画だ。

水原=梁熙東(ヤン・ヒドン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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