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「差別」か「いじめ」か…盗撮、ネット公開された同性愛者自殺 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:米州
今、何が問題なのか
米ニュージャージー州で、同性とキスした場面などをルームメートに盗撮され、オンラインで公開された男子学生が自殺する事件があった。盗撮の男女2人は逮捕された。3人はいずれも18歳の大学1年生。これは「同性愛者差別」なのか、あるいは「ネットいじめ」が問題なのか。米メディアの報道にも戸惑いの様子がうかがえる。きょうのテーマは「同性愛者の自殺」とした。
報道によると、ニュージャージー州立ラトガーズ大学1年、タイラー・クレメンティさん(18)はバイオリン演奏が得意な、目立たない青年だった。9月19日夜、大学寮で同室の同級生、ダーラム・ラビ容疑者(18)に、しばらく部屋を空けるように頼んだ。男性が訪ねてくることになっていた。
盗撮、ネットで公開
ラビ容疑者は部屋を出る際、自分のパソコンのカメラのスイッチを入れ、不在の間の出来事を撮影できるようにした。そして、同級生の女子、モーリー・ウエイ容疑者(18)の部屋へ行き、ネット経由のビデオ通話で、2人の行為の一部始終を観察した。21日にも同じことがあり、ラビ容疑者は盗撮した場面をネット上で公開した。
ニューヨークのマンハッタン北部に、ハドソン川をまたいでニュージャージー州に至る巨大なジョージ・ワシントン橋がある。22日夜、クレメンティさんはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェース・ブックに「ジョージ・ワシントン橋から飛び降りる」と書き込み、投身自殺した。橋の上にクレメンティさんの財布が残されており、遺体はハドソン川で発見された。