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焼肉店の「ロース」……実は安い「モモ肉」が使われていた
焼き肉店で「ロース」と表示されている料理に、安価なモモ肉が広く使われている――。消費者庁は景品表示法に基づき、業界団体に表示の適正化を加盟店に指導するように求めた。
[産経新聞]
焼き肉店で「ロース」と表示されている料理に、安価なモモ肉が広く使われているとして、消費者庁は7日、景品表示法(優良誤認)に基づき、業界団体「全国焼肉協会」(東京)に表示の適正化を加盟店に指導するよう求めた。
同庁によると、協会への調査で、「ロース」と表示している料理に、背中部分のロース肉ではなく、脂が少なく肉質が似ている「ランプ」などモモ肉が慣例として広く使われていることが判明。ロース肉を提供するときは「上ロース」と表示する場合が多いという。
業界には「『ロース』は料理名であり、ロース以外の部位を使っても料理名としてロースと表示しても構わない」という認識があったという。
日本食肉消費総合センターの販売店調査によると、平成21年10月の和牛の平均価格は、モモ肉が100グラム約500円であるのに対し、ロース肉は700〜900円。同庁は「部位名と一致した表示をすべきだ」としている。
同庁は2月に情報提供を受け、調査を進めていた。
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