2010年10月12日12時21分
耳が不自由なホームレスの男性に熱湯をかけ、大やけどを負わせたとして、警視庁は、千葉県浦安市在住で東京都千代田区立中学3年の男子生徒(14)を傷害容疑で逮捕し、12日発表した。「反応が面白かった。やりすぎてしまった」と話しているという。
少年事件課によると、男子生徒は9月18日午後7時25分ごろ、千代田区西神田2丁目の区立公園で、ベンチに寝ていたホームレスの無職男性(67)の首付近に、紙パック容器に入れた約80度の熱湯約500ミリリットルをかけ、首や肩、胸に1カ月のやけどを負わせた疑いがある。
男子生徒は近くのコンビニエンスストアで熱湯を手に入れ、運んできたという。男性は現在も入院している。
男子生徒は事件の1週間ぐらい前から男性に石を投げたり洗剤をかけたりして、からかっていたという。事件の3日前には、男性がほうきで公園内を掃除していたところ、遊んでいた男子生徒が邪魔だったため、ほうきを振り回して追い払おうとした。男子生徒はこのことに腹を立て、湯をかけたと話しているという。
事件当時、現場には男子生徒の同級生の男子7人がいた。同級生らは男子生徒が男性に熱湯をかけるのを遠巻きに見ていたという。